ソフトバンクと日本通運、物流DXを支援する新会社設立…第1弾はトラック配車支援サービス

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ソフトバンクと日本通運は、物流業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する新会社「MeeTruck(ミートラック)」を共同設立。物流事業者向け配車支援サービスの提供を10月15日より開始した。

物流業界は、ドライバー不足やECの急拡大に伴う荷量の急増など、さまざまな課題を抱えている。ソフトバンクと日本通運は、テクノロジーを活用してこれらの課題を解決することを目指し、MeeTruckを設立した。ソフトバンクは、通信事業を基盤に最先端テクノロジーを活用した新規事業の創出および産業のデジタル化を推進。その一環としてDXによる物流業界の変革に注力している。一方、日本通運は、これまでも倉庫業務における自動走行フォークリフトや自律協働型ピッキングロボットなどの技術を積極的に導入し、物流に新たな価値を届けてきたが、今回、トラック輸送の現場にDXをもたらすべく、新たな取り組みを開始する。

MeeTruckは第1弾として、トラック輸送を担う物流事業者向けのクラウド型配車支援サービスを提供する。物流事業者は従来、トラックの割り当て作業やスケジュール管理を手書きで行うことが多く、配車業務の効率化が課題となっていた。またシステム導入にかかるコストや運用の負担が大きく、デジタル化が進みにくい状況があった。今回MeeTruckが提供する配車支援サービスは、受注した運送業務の案件登録やトラックの割り当て、勤務計画表の作成などを、場所や時間にとらわれずウェブアプリケーション上で誰でも簡単に行うことができ、デジタルデータとして一元管理できる。ソフトバンクが企業のDXを支援する中で得た知見と、日本通運が培っってきたロジスティクスに関する豊富な知見を生かして、運用しやすく操作性に優れたサービスを低価格で提供し、業務効率化を支援する。

また、第2弾のサービスとして、トラック輸送を担う物流事業者および荷主企業向けに、両者をつなぐマッチングサービスの提供を2021年度中に予定している。同サービスにより、貨物を探す物流事業者と、トラックを探す荷主企業が、それぞれの条件に合う貨物やトラックを簡単に見つけることができる。将来的には、第1弾の配車支援サービスの提供により得た知見やデータを基に、AIなどの先端テクノロジーを活用して、サービス利用者のニーズや傾向に応じた、より高品質なマッチングの実現を目指す。

《纐纈敏也@DAYS》

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