ベントレー フライングスパー 新型に550馬力の「V8」、実車をグッドウッドで発表へ

全世界にデジタル配信される「グッドウッドスピードウィーク」

0~100km/h加速4.1秒で最高速318km/h

ツインスクロールターボを採用

48Vの電動技術を組み込んだサスペンション

後席向け「タッチスクリーンリモート」

ベントレー・フライングスパー V8 新型(グッドウッドスピードウィーク)
ベントレー・フライングスパー V8 新型(グッドウッドスピードウィーク)全 21 枚

ベントレーは10月15日、英国で10月16~18日に開催される「グッドウッドスピードウィーク」において、新型『フライングスパーV8』(Bentley Flying Spur V8)の実車をワールドプレミアすると発表した。

全世界にデジタル配信される「グッドウッドスピードウィーク」

毎年恒例の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」は、2020年は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の影響により中止された。その代わりに、企画された新たなイベントが、グッドウッドスピードウィークだ。

グッドウッドスピードウィークは、新型コロナウイルスの感染拡大に配慮して、10月16~18日、無観客で行われる。その様子は、さまざまなパートナーが配信し、世界中で無料視聴できるようにする。

グッドウッドスピードウィークは、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードと、クラシックカーによるレースイベントの「グッドウッドリバイバル」の2つの要素を取り入れ、3日間のイベントにまとめられる予定だ。

0~100km/h加速4.1秒で最高速318km/h

ベントレーは、このグッドウッドスピードウィークにおいて、新型フライングスパーV8の実車をワールドプレミアする予定だ。新型フライングスパーでは、6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボ搭載車が先行発表されていた。このエンジンは、最大出力635ps、最大トルク91.8kgmを引き出す。トランスミッションは、ZF製の8速デュアルクラッチ、駆動方式は4WDを組み合わせる。0~100km/h加速3.8秒、最高速333km/hの性能を発揮する。

これに対して、新型フライングスパーV8には、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は550ps、最大トルクは78.5kgmを引き出す。2000rpmに達する直前に78.5kgmの最大トルクを発生すると、豊かなトルクを4500rpmまで維持する。トランスミッションは8速ATで、0~100km/h加速4.1秒、最高速318km/hの性能を可能にしている。

ツインスクロールターボを採用

ツインスクロールターボは、タービンハウジング内に独立する2つのパラレルフローチャンネルを備えているため、低速域から強大なトルクを発生させることができる。 ツインスクロールターボをエンジンのV字バンクの内側に搭載し、エンジンからターボチャージャーへの排ガスの移動距離を最小限に抑えることで、素早いレスポンスと高効率を可能にしているという。

スロットル開度が小さいときは、ターボチャージャーが過給圧を蓄え、アクセルを踏み込むとすぐに、その過給圧を利用する。これにより、スロットルレスポンスが向上し、エンジンが持つポテンシャルが最大限に引き出される。シリンダーボア内部には、応力と摩耗への耐性を高めるために、大気プラズマ溶射を用いて、丈夫でありながら、わずか150ミクロンの薄さの鉄の膜を生成している。

このV8エンジンでは、燃費性能を最大限に引き出すために、エンジンが低負荷時に、8気筒のうち4気筒を休止する。気筒休止は約20ミリ秒で行われるため、乗員が気づくことはないという。

48Vの電動技術を組み込んだサスペンション

W12搭載車より100kg軽量なフライングスパーV8は、俊敏性と応答性が一段と向上しており、V8ならではの走り味をもたらす。V8モデルには最新のパワートレインとシャシーが採用され、アダプティブエアサスペンション、トルクベクタリング・バイ・ブレーキ、ドライブダイナミクスコントロール、電動ステアリングなどが標準装備される。

「ベントレー・ダイナミックライド」と呼ばれるハンドリングと乗り心地を向上させるシステムが選択できる。48Vのシステムが電子アクチュエーターユニットをコントロールし、そのユニットがアンチロールバーの硬さを制御する。状況に応じて硬さを変化させることでコーナリングフォースを抑え、ボディを水平に保つという。

従来型よりも空気量を60%多く確保できる3チャンバーエアスプリングが搭載された。このエアスプリングは、ドライバーが選択したモードに応じ、スポーツ走行向きの硬めのバネ設定からリムジンのような洗練された乗り心地まで、幅広く対応する。

後席向け「タッチスクリーンリモート」

インテリアでは、シートのレザーが合計15色から選択できる。「ベントレーローテーションディスプレイ」も選択できる。エンジンスタートボタンを押すと、ダッシュボード中央のウッドパネルが回転して、12.3インチのタッチスクリーンが現れ、カスタマイズ可能な3種類のウィンドウがタイル表示される。ローテーションディスプレイをさらに回転させると、2つ目の面には外気温計とコンパスとクロノメーターなどのアナログメーターが3つ現れる。3つ目の面は、シンプルかつシームレスなウッドパネルで、デジタル表示は一切なくなる。

後席には、「タッチスクリーンリモート」が装備される。コンソールに一体化されており、ボタンひとつで簡単に取り外しできる。タッチスクリーンリモートによって、ブラインド、リアシートのマッサージ機能、後席のクライメートコントロールなどさまざまな操作が可能。ムードライティングなどの設定も保存できる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る