クルマの電子化・高電圧化でニーズ増、沖エンジニアリングの低分子シロキサン解析・暴露試験…名古屋オートモーティブワールド2020

沖エンジニアリング(名古屋オートモーティブワールド2020)
沖エンジニアリング(名古屋オートモーティブワールド2020)全 5 枚

第3回名古屋オートモーティブワールドに出展した沖エンジニアリングは、低分子シロキサン解析・暴露試験や、ロック員赤外線発熱解析のデモ展示に注目が集まった。

東京・練馬に拠点を置く沖エンジニアリング(沖電気工業グループ)は、信頼性評価・故障解析・デバイス特性、ESD評価、環境システム技術、成分分析・環境測定・グリーン調達支援、EMC測定、計測器校正サービスなどを担う企業。

今回、名古屋オートモーティブワールドでの出展ブースで注目を集めた「低分子シロキサン解析・暴露試験」は、「自動車メーカーやサプライヤーの担当者が最も注目したサービスのひとつ」と担当者はいう。

沖エンジニアリングの低分子シロキサン解析・暴露試験は、カーナビやカーオーディオをはじめとするあらゆるシリコン製 車載器から発生する低分子シロキサンを解析・試験するサービス。「クルマの電子化、高電圧化というトレンドのなか、試験項目が増え、受注が増えている」という。

「沖エンジニアリングともう1社ぐらいしかこの試験サービスはない」という低分子シロキサン解析・暴露試験は、低分子シロキサンによる車載器の接点障害を試験し、レポートするというサービス。

たとえばモニターパネルの開閉機能があるカーナビなどは、開閉時に生じるスパークで二酸化ケイ素(SiO2)が発生し、このSiO2(シリコーンガス)が接点障害を引き起こす。同社は大電流シリコーンガス試験、打鍵試験を行い、接点障害原因の解析や空気環境測定、材料評価、暴露試験などの結果をレポートする。

「今後もクルマの電子化・高電圧化の流れで、さらにニーズが高まっている。試験スケジュールは1日から1週間、2週間とさまざま。カーナビだと3~5日」と同社担当者は話していた。

名古屋オートモーティブワールドは、10月21~23日、ポートメッセなごやで開催。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る