BMW オペレーティングシステム7、新機能が利用可能に…世界規模で無線更新へ[動画]

クラウドベースの「BMWマップス」

Google「Android Auto」も利用可能に

進化したBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント

BMW オペレーティングシステム7の「バージョン07/20」
BMW オペレーティングシステム7の「バージョン07/20」全 12 枚

BMWグループ(BMW Group)は10月16日、史上最大規模のリモートソフトウェアアップグレードを10月19日から、世界75万台以上の「BMW オペレーティングシステム7」搭載車に行うと発表した。

BMWオペレーティングシステム7は、BMWが2018年から導入している。コントロールディスプレイのコンテンツを、個別にカスタマイズできる最新の表示・操作コンセプトだ。

BMWオペレーティングシステム7より、ドライバーが適切な情報を適切なタイミングで受け取ることが可能になる。メーターパネルと大型サイズのコントロールディスプレイでは、個別に設定して自分用にカスタマイズした表示を利用できる。タッチ操作用に最適化されたフラットなメニュー構造により、すべての設定と機能に素早くアクセスすることが可能だ。

BMW オペレーティングシステム7に行われる史上最大規模のリモートソフトウェアアップグレードでは、「BMWマップス」、Google「AndroidAuto」、「eDriveゾーン」などの新しい機能が利用できる。BMW オペレーティングシステム7の新しいソフトウェアは、「バージョン07/20」と呼ばれ、無線で直接車両にダウンロードして無料でインストールできる。ドイツ本国に続いて、欧州各国、米国、カナダ、中国、その他の世界市場で段階的に展開される予定だ。

クラウドベースの「BMWマップス」

BMWマップスはクラウドベースのシステムだ。大幅にパフォーマンスを向上しており、高い正確性、目的地入力の簡素化を実現している。この新世代のナビゲーションシステムは、正確かつ短いインターバルで提供されるリアルタイム交通情報に基づいて、迅速かつダイナミックにルート計算を行う。目的地への到着時刻は、ルート全体の通常の交通量を含んだ予測値として算出される。

また、任意の単語を入力して目的地を検索できるようになった。検索結果は関連性に応じて正確に並べられる。音声入力で目的地を検索することもできる。ルート上にある観光名所の「ポイント・オブ・インタレスト(POI)」がより詳細に説明され、評価や営業時間、写真を参照できる。

さらに、BMWマップスと「コネクテッドパーキング」を組み合わせると、目的地付近の空いている駐車場を検索できる。ドライバーが目的地を選択すると、すぐに予想到着時刻における目的地の駐車場の状況を表示する。目的地に到着する少し前には、最寄りの立体駐車場の情報や、目的地近くに駐車場が見つかる可能性が高いルートを提案する。

Google「Android Auto」も利用可能に

今回から、Apple「CarPlay」に加えて、Google「Android Auto」も利用可能になる。「iOS」がインストールされた「iPhone」ユーザーに加えて、アンドロイドOSのユーザーも、スマートフォンで慣れ親しんだ方法で、車内で数多くのデジタルサービスを利用できるようになる。このサービスには、たとえば、デジタル音声アシスタントの「Googleアシスタント」、地図サービスの「Googleマップ」などがある。

スマートフォンと車両をWi-Fiでワイヤレス接続することにより、システムは表示システムや操作システムに直接統合される。ドライバーは、アプリが提供する重要な情報を、コントロールディスプレイや、インテリジェントに処理された形で、メーターパネルやオプションのヘッドアップディスプレイに表示することができる。

進化したBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント

最新世代の「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」が利用できる。音声入力で、たとえば「ハイBMW」と呼びかけるか、ボタンを押して操作する。今回からシステムは、ドライバーとパッセンジャーのどちらが話しかけているかを検知し、例えばエアコンの片側だけを変更するなどの対応が可能になる。

さらに、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントは、特定の状況下で行うルーティン作業も学習する。これにより、例えばガレージの出口や立体駐車場のエントランスなどで、運転席側サイドウインドウを自動的に開いたり、ドライブモードを切り替えたり(COMFORT、SPORT、ECO PRO間)することができる。

BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントの使用中は、システムのインタラクティブなキャラクターを強調する新たなグラフィック・シンボルがコントロールディスプレイに表示される。表示されるグラフィックが話している乗員に向けて「傾く」ような動きを見せ、音声入力中にシステムが「注意を傾けている」ことを視覚化する。

PHVの顧客を支援する新機能

プラグインハイブリッド車(PHV)では、eDriveゾーン機能が利用できるようになる。エミッションフリー走行専用の「グリーンゾーン」を設けている欧州90以上の都市では、ジオフェンシングテクノロジーによって、BMWのPHVはこのゾーンを自動的に認識する。車両がこれらのゾーンに入ると、自動的にEVモードに切り替わる。

これにより、PHVによるCO2排出量削減の可能性が大幅に高まるという。電気駆動システムの利用を増やすと、効率が最適化されるだけでなく、とくに都市交通における顧客の運転コストの削減にも役立つという。

また、バッテリーの充電を支援する「コネクテッドチャージ」は、充電ステーションがどこにあるかを示す機能が強化される。営業時間、プロバイダー、認証オプションなどの詳細が表示されるようになり、利用可能かどうかがすぐに確認できる。充電ステーションの近くにあるカフェやレストランなども、リストアップされている。

《森脇稔》

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