MINI クロスオーバー にダカールラリー優勝のノウハウ投入、「Powered by X-raid」パッケージ…欧州設定

ダカールラリーを5回制したMINIとX-raidチーム

ダカールラリーのサポート車両と同様のコンセプト

最低地上高を引き上げて専用ホイール&タイヤを装着

MINI カントリーマン(MINI クロスオーバー )の「Powered by X-raid」パッケージ
MINI カントリーマン(MINI クロスオーバー )の「Powered by X-raid」パッケージ全 18 枚

MINIは10月26日、MINI『カントリーマン』(日本名:MINI『クロスオーバー』に相当)の欧州仕様車に、「Powered by X-raid」パッケージを設定すると発表した。

ダカールラリーを5回制したMINIとX-raidチーム

MINIと「X-raidチーム」はこの10年間、ダカールラリーで並外れた成功を収めてきた。 MINIとX-raidチームは2012~2015年、世界一過酷なラリーとされる「ダカールラリー」において、4連覇を達成した。MINIとX-raidチームは、南米から中東サウジアラビアに舞台を移した2020年のダカールラリーも勝利しており、これまでにダカールラリーで5回、総合優勝を成し遂げている。

X-raidチームは、MINIカントリーマンと、砂漠の砂、荒れた地形、泥、石の多い場所で行われる厳しい耐久ラリーに精通している。X-raidチームのノウハウは、MINI「ALL4 Racing」やMINI「John Cooper Works Buggy」のようなダカールラリー参戦マシンの開発だけでなく、サポート車両の製作にも生かされた。

ダカールラリーのサポート車両と同様のコンセプト

MINIカントリーマンは、X-raidチームのサポート車両として、ダカールラリーに参加してきた。MINIカントリーマンはすでに、何度も過酷な条件下において、優れたパフォーマンスを発揮し、ダイナミックなパフォーマンスと多様性を示している。

MINIカントリーマンのX-raidチームのサポート車両は、シャシーやボディを、過酷なダカールラリーに合わせて変更した。MINIカントリーマンは数百kmに及ぶラリーステージにおいて、信頼性の高いサポート車両になったという。

最低地上高の引き上げとパンクを防ぐための対策によって、X-raidチームのサポート車両は、アルゼンチンとチリの間のアンデス高原の岩や穴が点在するラリーステージを、トラブルなく移動することができた。2020年のサウジアラビアの砂漠の荒れた地形でも、MINIカントリーマンのサポート車両は、その性能を存分に発揮した。。

最低地上高を引き上げて専用ホイール&タイヤを装着

Powered by X-raidパッケージは、X-raidチームが持つダカールラリーでの豊富なノウハウを生かして、MINIカントリーマンのオフロード性能を高めたパッケージとなる。

Powered by X-raidパッケージでは、MINIカントリーマンのオフロード性能を向上させるために、ダカールラリーのサポート車両と同様、最低地上高を引き上げ、大径ホイールとタイヤを装着する。これらのアイテムは、MINIカントリーマンのために特別に開発された。車両の最低地上高は40mm引き上げられており、大径ホイール&タイヤを装着することにより、オフロードでの走破性を高めている。

ラリー用に開発されたホイールは、タイヤがパンクした際、ホイールを保護するよう設計されている。頑丈なリムリングにより、岩場でタイヤがパンクした場合でも、ホイールを交換する必要はないという。また、ブラックカラーのディッシュデザインに、シルバーのスタッドを備えたホイールは、強力な視覚的インパクトを生み出している。

MINIによると、Powered by X-raidパッケージは、成功したオフロードスペシャリストの経験から、恩恵を受けることができるという。ラリースポーツからのノウハウを生かしたシャシーのアップグレードは、MINIカントリーマンのオールラウンドな才能を、すべての路面に立ち向かう力に変える、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 新型『CLA』を生産するメルセデスベンツ「最新デジタル工場」の現場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る