【メルセデスベンツ GLA 新型試乗】一日の長を感じるディーゼルの走り…島崎七生人

力み過ぎないデザイン

“最新のメルセデスベンツに乗っている”と実感できる

ディーゼルの扱いに一日の長がある

メルセデスベンツGLA 200 d 4MATIC
メルセデスベンツGLA 200 d 4MATIC全 12 枚

力み過ぎないデザイン

今回2代目に進化した『GLA』。先代はベースの『Aクラス』のリフトアップ版的なスタイリングだったが、新型は今どきのSUVへと立ち位置を移し、並み居るライバル車に立ち向かおう……そんな決意が感じられる仕上がりに思える。

とはいえ決して力み過ぎないのが、最新メルセデスベンツのデザインのいいところ。『GLA』もまた、目に煩いキャラクターラインなど一切ない、なめらかで目に心地いいスタイリングになっている。『GLB』に比べより低められたグリル、切れ長のヘッドライトも若々しい雰囲気。

メルセデスベンツGLA 200 d 4MATICメルセデスベンツGLA 200 d 4MATIC
『GLB』が“SUVセダン”だとしたら、リヤに向かってキュッと引き締まったコチラは、明らかに“SUVクーペ”の佇まいだ。

最低地上高は202mm(=『GLB』)と先代よりおよそ50mmも高められ機動性の高さをアピールしている。なお最小回転半径は5.3mでこれは『GLB』の「250 4MATIC Sports」比で0.2m小さい。

“最新のメルセデスベンツに乗っている”と実感できる

メルセデスベンツGLA 200 d 4MATICメルセデスベンツGLA 200 d 4MATIC
眼前にワイドなスクリーンが置かれた運転席は、近年のメルセデスベンツ流。中央部はタッチ操作が可能なほか、ステアリングのスイッチのタッチ、スワイプなどでも操作が可能。操作感はやや微妙だが、慣れてしまえば扱いやすく便利だ。とにかくデザインの新しさ、上質感は納得のいくもので“最新のメルセデスベンツに乗っている”と実感でき、満足度が高い。

後席は『GLB』があるだけにスタイリング優先か!?と思いきや、やや硬めのシートはすっきりとした着座感で、意外にも頭上の空間も十分に余裕を残す。ラゲッジスペースも実用的な広さが確保されている。

ディーゼルの扱いに一日の長がある

メルセデスベンツGLA 200 d 4MATICメルセデスベンツGLA 200 d 4MATIC
試乗車は2リットルのディーゼルターボ(150ps/32.6kgf・m)搭載車だったが、走りもいい。ディーゼル特有の低速トルクの厚みで街中でも扱いやすく、山道では登り坂もまったく苦もなく駆け上がり、高速巡航もサラリとこなす。

全体として音・振動が遮断され、エンジン回転の上がり方もスムースで洗練されているなど、やはりディーゼルの扱いに一日の長があるメルセデス・ベンツといった印象。

メルセデスベンツGLA 200 d 4MATICメルセデスベンツGLA 200 d 4MATIC

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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