車速を活用!? 常識を覆すディスプレイオーディオ「TY-1000A-B」発売~フォルシアクラリオン~

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車速を活用!?常識を覆すディスプレイオーディオ「TY-1000A-B」発売~フォルシアクラリオン~
車速を活用!?常識を覆すディスプレイオーディオ「TY-1000A-B」発売~フォルシアクラリオン~全 6 枚

スマホ連携ディスプレイオーディオでGPS信号をロストしたら、カーナビの自車位置はロックしてしまう。それが今までの常識だった。そんな中、フォルシアクラリオンはその常識を覆す製品「TY-1000A-B」を、法人ユース車両やレンタカー向けに11月から発売すると発表した。

機能は必要かつ最小限に
使い勝手とコストパフォーマンスを追求

ディスプレイオーディオ(DA)を一言で言うなら「従来のAVナビの本体からナビ機能を外したもの」となる。本体にあるのはディスプレイ部とアンプ部のみ。なので、本体だけではせいぜいFM/AM放送を聞くことぐらいしかできない。そこでスマホ内にあるコンテンツを活用できるよう「Apple CarPlay」「Android Auto」と連携したのがDAとなる。

クラリオンセールスアンドマーケティング株式会社の商品戦略本部第二商品戦略部部長の野口岳則氏は「この連携することで従来のカーナビと同等の性能を目標に開発してきた」と話す。特に本機は業務用途に販売することを目的に、使用頻度が低い機能を極力省いて価格を抑え込むことも目指したとする。

一方で業務用途に開発されただけに製品クオリティは高い。同社には業務用機種向けの独自品質基準があるが、本機はこの基準をクリアし原則3年もの長期にわたる製品保証も可能にした。つまり、厳しい使い方にさらされる業務用途に耐えうる高品質をこの製品では提供するということなのだ。

スマホナビの弱点を最小化する
自律航法機能の搭載

本機で注目すべきがDead-reckoning(自律航法機能)の搭載だ。一般的なカーナビと同様、クルマの向きを判別するジャイロセンサーに加え、車両側から車速パルス及びバック信号を取得してこれをスマホ連携に活かしているのだ。しかも野口氏によれば、「単にDAで取得した位置情報をスマホに入力すれば反映は可能だ」という。正直、これには驚いた。それまでスマホアプリ側で対応していないので自律航法は不可能と思っていたからだ。

これまでスマホで使うナビ機能はGPSのみで自車位置を特定するのが常識だった。そのため、GPS信号を受信できない状態では自車位置の測位を継続できなくなってしまい、たとえばトンネル内に入ると自車位置は地図上でピタリと止まり動かなくなる。GoogleマップなどではGPS信号をロストした時点の速度で自車位置を動かしているものの、それはあくまで擬似的なもので正確な自車位置を反映したものではない。

「トンネルなら1本道だから問題ないでしょ?」そう思う方も少なくないだろう。しかし、世の中には首都高速・千代田トンネルのように、トンネル内で分岐している箇所は少なからず存在する。加えて、ビルの谷間ではGPS信号をロストする機会もある。自律航法を併用するカーナビが安定した自車位置の測位ができているのは自律航法が活かされているからなのだ。その意味でも「TY-1000A-B」の自律航法対応は画期的とも言える。

とはいえ、説明だけではにわかに信じがたい。そこで18.2kmにも及ぶ日本一の長さを誇る首都高速・中央環状線にある山手トンネルでその実力を試してみることにした。試乗車はホンダの三代目オデッセイ。すでに「TY-1000A-B」は車速パルス入力済みの状態で用意してあった。今回はCarPlayと組み合わせるナビアプリとして人気が高い「Yahoo!カーナビ」を使用。目的地をさいたま新都心から羽田空港へ向かうルートを設定し、合わせて検証用としてスマホでGoogleマップも表示させている。

今までのスマホナビでは鬼門であった
GPSの受信できないルートでのナビゲート

さいたま新都心から首都高速・埼玉新都心線を経由して首都高速5号線を南下。ここではスマホのGoogleマップと共に何ら問題もなく普通に現在地を測位し続けている。そして、熊野町JCTから中央環状線へ向かったところで、同行したフォルシアクラリオンの野口氏から、「必ずしも山手トンネル全線でうまく行くとは限らない。途中でルートから外れる可能性もある」と、あらかじめの予防線を張るような一言が出た。

実は「TY-1000A-B」が自律航法に対応したとは言え、それはあくまで測位を継続できるというもの。地図上に正しく位置を表示させるにはマップマッチングも重要だ。ところが自律航法としてアプリと連携をしているわけではないから、これには対応できない。山手トンネルは環状6号線の地下を通って作られており、緩やかなカーブが続く。つまり、マップマッチングがあれば半ば強制的に自車位置を合わせられるが、アプリと連携していない以上、それは期待できない。よって、GPSをロストした状態で長く走れば誤差は蓄積されて必ずしも正しい位置を示さなくなる可能性があるのだ。

そして、いよいよ山手トンネルへと入っていく。最初は自車マークはブルーのアイコンで表示していたが、少し走ったところでそれがグレーアウトに切り替わった。Googleマップも同じようにGPSをロストした状態になっている。しかし、この状態でも共に山手トンネル内を何事もないように進んでいる。この状態ならGPSだけのGoogleマップと大差ないように見える。違いが出たのはそこから先、中野長者橋ランプ周辺で発生した渋滞に遭遇してからだ。

「TY-1000A-B」は車両が停止すると、それに合わせて自車位置も動かなくなった。自律航法が反映されているのは明らかだ。それに対してスマホ上のGoogleマップは渋滞を無視してそのまま動きを継続し、実際は渋滞でほとんど進めていないのに、それを無視するかのようにどんどん進んでいく。慣性航法によってGPSをロストしたときの速度が維持されたままとなっているからだ。渋滞中にその差は大きく開くことになってしまった。

ただ、「TY-1000A-B」もこの時点で不安がまったくなかったわけではない。特に渋滞によるGO&STOPが繰り返されると誤差は発生しやすくなり、その上でGPSに絶対位置が測位できない状態では野口氏の不安が的中する可能性もあるからだ。そのあたりを注視していったわけだが、その期待もむなしく?自車位置はまったくずれない。そして渋滞もなくなり、「TY-1000A-B」は山手トンネル内で安定した測位を継続し続けた。トンネルを出た瞬間、野口氏のホッとした様子が印象的だった。

DAとして「TY-1000A-B」は、「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応したことで、音楽などを楽しむエンタテイメント系も楽しめる。CDドライブは搭載しないものの、USB端子経由での音楽再生は可能だ。また、レンタカーでの利用を想定して日本語、英語、中国語、韓国語に対応する「4か国語表示」機能を搭載。エンタメを楽しむDAとしての役割も本機は十分果たしている。そうした意味でも十分な機能を備えつつ、スマホとの連携でも新たな新境地を開いた「TY-1000A-B」は、DAの普及に貢献する画期的な一台となるに違いない。

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《会田肇》

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