「EVアイランド」計画、島の全車両を電動化へ---VWがギリシャ政府と合意

VWグループが地中海のアスティパレア島を「EVアイランド」に
VWグループが地中海のアスティパレア島を「EVアイランド」に全 8 枚

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は11月4日、ギリシャ政府との間で、地中海のアスティパレア島を「EVアイランド」にすることで合意した、と発表した。

アスティパレア島は南エーゲ海に浮かぶ小さな島で、面積は約100平方kmだ。人口は約1300人で、毎年約7万2000人の観光客が訪れる。アスティパレア島の公共交通機関は現在、2系統のバスのみで、島のエネルギー需要も化石燃料によって、まかなわれている。

アスティパレア島は今後数年間で、持続可能な観光のパイオニアになることを目指している。ギリシャ政府は、国家エネルギーと気候計画の枠組みの中で、この変革を支援している。

プロジェクトの中心にあるのは、現在のバスサービスを、フルEVのライドシェアリングを含めたデジタルモビリティサービスに置き換えることだ。現在のレンタカー事業の一部を地元のパートナーと連携し、EVや電動バイクによるシェアリングサービスに転換する。

これだけでも、島内の車両を大幅に減らすことができ、約1000台のEVが、約1500台の内燃機関搭載の自動車を置き換える。フォルクスワーゲンは、EVコンパクトカーの『ID.3』に加えて、電動SUVの『ID.4』など、今後数年間に計画されているいくつかの新型車を、アスティパレア島に導入する。

また、地元企業の商用車や、パトカー、救急車、自治体の車両も電動化する。フォルクスワーゲングループは、島全体に充電器を設置して、約230の充電ネットワークを構築していく、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  2. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  3. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  4. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  5. 『GRカローラ』『フリード』『ソリオ』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が適合
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る