上高地で路線バスを使った客貨混載---環境保護とインフラ ヤマト運輸×アルピコ交通

上高地
上高地全 2 枚

ヤマト運輸とアルピコ交通は、11月9日から路線バスを使った客貨混載を長野県松本市安曇地域で開始した。

今回の事業は客貨混載として長野県初の物流総合効率化法による流通業務総合効率化計画の認定を受けた。

客貨混載では、ヤマト運輸が奈川、上高地、乗鞍、白骨地域を配達する荷物についてアルピコ交通の新島々営業所へ持ち込み、路線バスへ積み込む。路線バスは利用者と宅急便を乗せて「新島々」バス停を出発し、「奈川渡ダム」バス停へ到着後、待機していたヤマト運輸のセールスドライバーに荷物を引き渡し、各地域の顧客に配達する。

アルピコ交通は長野県松本市から上高地までの路線バスを運行している。上高地付近では環境保護のため一般車両の乗り入れが制限されており、路線バスは観光客、地域住民の重要な交通インフラとなっている。一方で、地域の住民が減少するなど、路線維持のための収益確保が課題となっている。

ヤマト運輸は、松本市安曇地域にトラック4台を活用して宅急便の集荷・配達業務を行っている。白骨地区のセールスドライバーがその日の午後に安曇地域で配達する荷物を宅急便センターで受け取るため、約70kmの距離を往復しており、サービス提供時間の低減が課題となっていた。

路線バスのトランクスペースを活用して荷物を輸送する「客貨混載」によって、アルピコ交通は新たな収入源を確保し、ヤマト運輸は配送を効率化する。

《レスポンス編集部》

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