EVで車文字! ガソリン車もOKのイベントに150台…Japan EV Meetup

Japan EV Meetup
Japan EV Meetup全 28 枚

およそ150台ものEVと非EV(ガソリン車含む)が集結するイベントが15日、富士山麓、あさぎりフードパークで開催された。第1回目となる「Japan EV Meetup」は、EVの愉しさを広く知ってもらおうと開催されたもので、EVオーナーだけでなくガソリン車やHV、PHEV車オーナーも参加できるのが特徴だ。

集まったEVは、テスラ『S』、『X』、『3』、日産『リーフ』(初代から現行まで)、『e-NV200』、三菱『i-MiEV』、ジャガー『i-PACE』、アウディ『e-tronスポーツバック』、メルセデスベンツ『EQC』、フォルクスワーゲン『e-Golf』、プジョー『e-208』などだ。

主催者のHAMMER氏は、リーフ、テスラ(モデルX)とEVを乗り継いでいるEVオーナー。昨年よりテスラオーナー向けの「TESLA OWNER'S MEET」を何度も開催していた。しかし、オーナーだけの集まりではなく、もっとオープンなイベントでEVを周知させたいとして、「Japan EV Meetup」の開催を思い立ったという。開会の挨拶では「EVオーナーをもっと増やすには、メーカーのがんばりを待っているだけでなく、オーナー側もできることは積極的に取り組みたい」と熱い想いを語る。

今回、ガソリン車など非EVのオーナーの参加を促すため、EV以外での参加費は無料とした(EVは1台2500円)。また、リーフやテスラなど一部の車両は試乗も可能だ。会場周辺のアップダウンのある山道はモータートルクを試すのにはうってつけだ。なお、テスラは本来、個別のオーナーイベントにはコミットしないが、テスラジャパンの働きかけで、協賛ではなく「参加」という形でイベントを盛り上げていた。

イベントの目玉は、参加車両のほとんどを使って広場に書く「WE LOVE EV」の車文字と、ドローンを使った空撮だ。LOVEの部分は、赤い車両を使ったハートマークを描く。

天気がよければ富士山と車文字が一望できるパノラマとなるが、当日あいにく午後から雲がでてしまい富士山とのツーショットとはならなかったが、広場に車が停まっているようにしか見えない100台ものEVが作るWE LOVE EVの文字は壮観だ。

テスラオーナーのイベントでは、モデルXを使った「dance」が行われることがある。モデルXには、音楽に合わせてライトやファルコンウィング(ドア)を動かすdanceモードがある。複数並んだモデルXが一斉にdanceモードを起動する。Japan EV Meetupでも行われた。

レスポンス編集部は、アウディ・ジャパンの協力でe-tronスポーツバックの広報車を借りることができたので、車文字にも参加させていただいた。空撮写真では、Vの1ストローク目の起点位置の青い車両だ。

日産以外の協賛企業、参加企業は合計で18社。テスラ向けのアフターパーツメーカー、ウォールコネクタ(家庭用普通充電器)、V2H製品、ソーラーパネルカーポート、EV向けアプリなど多岐にわたる。

来年発売予定という小型EV(ELEMO)の展示もあった。このEVは、各種デリバリーや農作業、自治体向けコミューター・防災特装車を想定した小型トラックであり、全長約3.9m、全幅1.4m前後、全高約1.9mと縦に細長い。最大積載量が500kgと一般的な軽トラックより多く荷物が積める。ナンバーは登録車ナンバーとなるため、軽自動車でも超小型モビリティでもない。最高速度は80km/hほどだが高速道路も通行可能だ。価格も200万円ほどでなかなか使い勝手がよさそうだ。特筆したいのは、コネクテッド機能搭載で運行管理にも対応する。ほぼ特注となるが、荷台の架装は平台からカーゴ、ダンプ、キッチンカーなどいかようにも対応する。

EVのアフターマーケットというと、充電器やソーラーパネル、V2H、電力プランのような生活・防災関連のイメージがあるが、テスラには、ブレーキパッドやリアサスのキャンバー調整アーム、サスペンションキットなどもある。モデルSやモデルXは、もともとのリアのキャンバー設定とエアサスのアクティブ制御・モータートルクが相まって、リアタイヤが偏摩耗しやすい。キャンバー調整アームはそれを調整するパーツだ。他にも、ホイールやモール類のラッピングや後付カバーなどでオリジナリティを出すオーナーも多い。

フランク(テスラのフロントフードの下は物入れになっている)をアプリやリモコンでリモートで開閉するDIYキットなどもある。フランクの遠隔開閉を宅配ボックスのように使うYouTube動画が話題になったが、このキットを使ったもののようだ。

Japan EV Meetupは、オーナーイベントだが、協賛企業は必ずしもコンシューマ(消費者)向けとは限らない。前述の小型EVは個人というより法人ニーズが高そうだし、ラッピングやコーティング製品は、施工業者向けで量販店などでは購入できない。集合住宅や商業施設向けに充電器と管理アプリのソリューションを展開する企業も出典していた。会場では、オーナーどうしの情報交換や趣味談義だけでなく、商談なのか名刺交換や仕事の話をしている風景も見られた。

車文字の空撮が終わったあと、主催者のHAMMER氏から、ある発表があった。それは、Japan EV Meetupに日産自動車の協賛が決まったことのツイートをきっかけに、テスラの社外取締役にもこのイベントの情報が入り、当日に応援メッセージが届いたという。イベントとしては決して大きくないが、メーカーを越えた交流があり、B2C、B2Bともに着実だがEVの市場は広がっている。Japan EV MeetupJapan EV Meetup

《中尾真二》

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