アウディ TT S に320馬力ターボの「コンペティションプラス」…欧州発表

+34psの2.0ターボにより0~100km/h加速は4.5~4.8秒

スポーティな内外装

12.3インチの「アウディバーチャルコックピット」が標準

アウディ TT S コンペティションプラス
アウディ TT S コンペティションプラス全 21 枚
アウディは11月24日、『TT S』(Audi TT S)に「コンペティションプラス」を欧州で設定すると発表した。

アウディTTは、1998年の初代デビュー以来、特別なキャラクターを発揮してきた。2014年から販売されている現行型は第3世代で、ピュアなエモーションとダイナミズムを追求している。コンペティションプラスは、現行TTの個性を、さらに一歩進めたモデルになる。

◆+34psの2.0ターボにより0~100km/h加速は4.5~4.8秒

コンペティションプラスのベースグレードは、高性能なTT Sだ。ボディタイプは、クーペとロードスターを用意する。パワートレインは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジンの強力版だ。欧州の最新の排出ガス基準を満たすこのエンジンは、最大出力320ps、最大トルク40.8kgmを発生する。ベースグレードのTT Sの最大出力286ps、最大トルク38.8kgmに対して、34ps、2kgm強化された。

トランスミッションは、7速「Sトロニック」を組み合わせた。駆動方式は4WDの「クワトロ」だ。動力性能は、0~100km/h加速が4.5~4.8秒、最高速は250km/h(リミッター作動)となる。

◆スポーティな内外装

コンペティションプラスは、スポーティなエクステリアが特長だ。最新のLEDヘッドライト、サイドシルのアウディリング、プライバシーグレーガラス(クーペのみ)、赤く塗られたブレーキキャリパー、10本スポークデザインのグロスブラック仕上げの20インチホイールが装備される。固定式リアウィングや、フロントとリアのアウディエンブレムなどは、ダークカラーで仕上げられた。

ボディカラーには、クロノスグレー、グレイシャーホワイト、タンゴレッド、ターボブルーを用意している。

コンペティションプラスのインテリアは、エボニーのファインナッパレザーにエクスプレスレッドまたはアラブルーの対照的なステッチがアクセントに添えられた。シートトリムとセンターコンソールのトリムは、クローム塗装仕上げのスレートグレーだ。

フロントシートの背もたれには、エンボス加工されたSロゴが配された。通気口のリングやセンタートンネルのトリムの色は、グロスタンゴレッド(クーペ専用)、サテンターボブルーとした。ハイグリップのシフトレバーノブは、アルカンターラ仕上げ。フラットボトムのステアリングホイールには、レザーとアルカンターラを使う。12時の位置には、グレーまたはレッドのマーカーが入る。

◆12.3インチの「アウディバーチャルコックピット」が標準

12.3インチの「アウディバーチャルコックピット」を標準装備した。ドライバーは、走行関連やインフォテインメントコンテンツなどで、さまざまな表示モードを切り替えられる。

「アウディドライブセレクト」も標準装備されている。ドライバーは、マルチファンクションステアリングホイールを使用して、すべてのインフォテインメントやボイスコントロール機能を操作することができる。ディスプレイは、2種類の異なるビューを選択可能なアウディバーチャルコックピットに表示される。さらに、スマートフォンをはじめとするモバイル機器を、照明付きUSBポートやBluetooth経由で車両と接続することが可能だ。

アウディTT Sのコンペティションプラスは、ドイツ本国で11月中に受注を開始し、2021年春から納車される予定だ。ドイツ本国のベース価格は、クーペが6万1000ユーロ(約760万円)、ロードスターが6万3700ユーロ(約793万円)としている。

《森脇稔》

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