NEXCO中日本は11月25日、除雪車のスノープラウの先端に取り付けるスノーエッジとして、環境にやさしい「竹製エッジ」を開発したと発表した。
除雪車に装着するスノープラウのエッジにはポリウレタンゴム製を使用している。路面との摩耗によりエッジから発生するマイクロプラスチックによって環境への影響を低減するため、環境にやさしいスノーエッジを開発してきた。
竹製エッジは、竹製ブラシを重ねた帯を回転させながら、札幌や函館の市電の軌道敷を走行して除雪する「ササラ電車」をヒントに開発した。スノープラウの先端に装着するエッジを試作して、各種試験を実施し、ポリウレタンゴム製よりも環境にやさしく、除雪の作業性に富んだ竹製エッジを開発した。
ポリウレタンゴム製と比べて硬度が高いことから、路面との接触によるたわみが少なくなるため、除雪作業操作がしやすい。また、ポリウレタンゴム製と比べて軽量なため、エッジの交換作業も容易としている。
スノープラウとエッジ(破線枠内)今冬期、北陸自動車道の除雪作業に「竹製エッジ」を試験導入し、除雪作業後の残雪状況など、路面の仕上がり状況について検証する予定。