UL、UL 9540A試験データベースを開設…蓄電システムの熱暴走火災類焼評価試験を実施した製造者が検索可能

UL Japan
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米国の第三者安全科学機関であるULは、ANSI/CAN/UL 9540A規格の熱暴走に起因する火災類焼評価試験を実施した蓄電システム(BESS)製造者の登録・閲覧用オンラインデータベースを開設した。

UL 9540Aに規定されている試験方法は、BESSおよび機器の安全性に関する米国およびカナダの国家規格であるUL 9540、国際基準評議会(ICC)国際防火基準(IFC)、全米防火協会NFPA 855、地方や州による要求、および国際的な建築・消防法の中で参照されている。

この試験方法は、システムの稼働中に熱暴走が発生した場合のBESSの火災安全性能を明確にすることが目的。2017年の初版発行以来、ULは防火・電池の専門家、システム・機器メーカー、規制当局、その他関係者と協力し、関連する規制に従って、BESSにおける熱暴走火災類焼を評価するために確立されたプロトコルとすべく、UL 9540Aの試験方法の見直しを重ねてきた。

今回開設したUL 9540A試験データベースでは、エンジニア、電力事業者、開発者、規制当局、保険会社などの専門家が、熱暴走火災類焼についてULにより評価を受けた製造者の連絡先を含むモデル番号に加えて、UL 9540Aレポートの要約、同レポートの全文が閲覧可能。製品がBESSの設置、換気要件、防火、消防方針や方法など、建築基準法や消防法で特定されている主要な懸念点に対応しているかどうかを確認できる。

《纐纈敏也@DAYS》

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