【インフィニティ QX55】初代FXのスピリットを表現したデザイン…新型SUVクーペ

インフィニティ事業本部商品戦略企画部長のエリック・リゴー氏(左)と、インフィニティ グローバルデザイン担当シニア・デザイン・ダイレクターの中村泰介氏
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インフィニティはミッドサイズSUVクーペの『QX55』を発表。2021年春よりアメリカとカナダにて発売する。

クーペの夢を見て

QX55のアイディアがどのように始まったのか。インフィニティ事業本部商品戦略企画部長のエリック・リゴー氏は、「インフィニティはパイオニアとしてSUVの世界で君臨している」と話し始める。

2003年に『FX』が登場し、「初めてブランドとしてSUVクーペを登場させ、試乗に展開させた」とこのFXが全ての始まりと明かす。「2000年前半から今日まで、大きなSUVの市場展開が起きている。従って常に“再発明”が必要で、SUVが顧客に何をもたらすことが出来るのかを明確にしていかなければいけない」と常に次の一手を模索しているようだ。

リゴー氏は、「現在若い世代のお客様がSUVに興味を持っており、SUVの機能に非常に魅力を感じながらも、少し古臭いと感じてもいる」とユーザーの気持ちを代弁。そういうお客様は、「非常に都市型志向で、若く、おそらくまだ独身だろう。子供もいないという方々だ」と定義し、この人達は、「クーペの“夢”を見ている。ただしそのままではちょっと極端だと自分の中では考えており、まだ自分が求めているクルマを入手出来ていない。それこそがQX55の出発点だ」と語る。

リゴー氏はこのアイディアを持ってデザイン本部に向かった。そこで、「我々には技術的資産、革新的なソリューション、例えばVCターボエンジンなどがあるので、それを使って若い世代が求めるクルマ、ユニークな個性のある、SUVとクーペのちょうど真ん中に位置するようなものを作ろうとなった」。しかし、「スタイリングを機能性のために犠牲にしない、間とその逆もない。それが最初のアイディアだ」と説明した。インフィニティQX55

スピリットFX

このアイディアを受け、QX55は「非常にエモーショナルでパーソナルな感じを出そうとした」とは、インフィニティ グローバルデザイン担当シニア・デザイン・ダイレクターの中村泰介氏の弁。具体的には、「ものすごく良いスタンス、SUVとしての力強いスタンスと、垂直に立ったフロントマスクにより、乗っている人のプライドやクルマのプレゼンスを表現している」という。

ボディーラインは、「シンプルで力強い。そこにダイナミックアーチと呼んでいるシンプルでスリークなキャビンが乗っている構成だ」と説明。実は、「最初にSUVクーペというカテゴリーを作り出した初代FXのスピリットを、なるべくこのクルマに入れたいと考え、デザインしている」とのことだ。

フロントグリルは『QX60モノグラフ』と同じ、「折り紙にインスパイアされた、シンプルな紙を折り曲げて作っていく立体の純粋さや、日本のクラフトマンシップをヒントにした形でパターンを作っている」。

リアコンビのパターンも、QX60モノグラフと同様デジタルピアノキーを採用。「これもモーターショーのコンセプトカーでやり続けてきたものをプロダクトに採用したデザインで、このように一番新しいインフィニティの言語を混ぜつつ、“スピリットオブFX”、どうやってFXのスピリットを表現するかにチャレンジした」と語る。

リアは、「重心が低い力強いボディと、ものすごく小さいリアウインドウにより、非常にスポーティである意味アグレッシブなスタンスを表現している」と説明。インフィニティQX55

このように、「外から見ると非常にスポーティでスリークなキャビンに仕上がっている」が、室内は、「非常に広くてラゲージスペースもこのクラスでトップの容量だ」と中村氏はいう。そのラゲージ部分の工夫としては、「後席をスライド式にすることで、荷物を沢山積みたい時は前にずらし、人を乗せる時はシートを後ろにしてしっかりとニールームやヘッドスペースを確保出来るよう、フレキシブルなインテリアレイアウトになっている」と述べる。

コックピット周りは、「ドライバーセントリックと呼び、赤と黒の強いコントラストのインテリアコーディネーションで仕立てている。その赤と黒のカラーブレイクラインがあたかもドライバーの周りを囲んでいるような雰囲気にしている」と中村氏。またクオリティ面においては、「本木の黒いオープンポアウッドを使っており、黒いレザーの中にオーセンティックなマテリアルの表現を入れつつ、非常にミニマルだがクオリティが高い黒を表現した」と語った。

《内田俊一》

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