ジャガー F-PACE、最強「SVR」に改良新型…550馬力スーパーチャージャーが性能向上

最大トルクは2.1kgm引き上げられ71.4kgmに

サスペンションやブレーキを再チューン

新デザインのエクステリア

12.3インチと11.4インチの2つのディスプレイ

ジャガー F-PACE・SVR 改良新型
ジャガー F-PACE・SVR 改良新型全 25 枚

ジャガーカーズは12月2日、改良新型ジャガー『F-PACE・SVR』(Jaguar F-PACE SVR)を欧州で発表した。

写真:ジャガー F-PACE・SVR 改良新型

「SVR」は、ジャガー・ランドローバーのスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)部門が開発を手がける高性能モデルだ。ジャガー『Fタイプ』やランドローバー『レンジローバースポーツ』などに、SVRが用意されている。

現行ジャガーF-PACE・SVRは2018年春、米国で開催されたニューヨークモーターショー2018において初公開された。今回、デビューから2年半を経て、改良新型が欧州で発表されている。

最大トルクは2.1kgm引き上げられ71.4kgmに

改良新型ジャガーF-PACE・SVRには、5.0リットルV型8気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンを継続搭載する。最大出力は550psを引き出す。最大トルクは、従来の69.3kgmから2.1kgm引き上げられ、71.4kgmを獲得している。

このトルクの上昇により、パフォーマンスが向上した。改良新型は、0~100km/h加速が4.0秒と、従来よりも0.3秒短縮する。最高速は286km/hと、従来の283km/hに対して、3km/h引き上げられた。

パワートレインには、史上最強のジャガー、『XE SVプロジェクト8』と同じトルクコンバーターを採用した。これにより、高い負荷に耐えることができるという。

サスペンションやブレーキを再チューン

ジャガーの新しい電子車両アーキテクチャ「EVA 2.0」によって、トランスミッションやダイナミクスシステムも再チューンされた。アップグレードされたダイナミックモードは、独自のチューニングが施され、研ぎ澄まされた運転体験を提供するという。

エンジニアは、よりシャープなスロットルレスポンスを追求した。サスペンションのセットアップも強化され、パワーステアリングの重さを最適化。排気システムのソフトウェアも見直された。新しいダイナミックローンチ機能は、停止状態からのより鋭い加速を可能にしている。

ブレーキフィーリングも改善された。フロント395mm、リア396mmのツーピースディスクブレーキは、システムを再調整した。ブレーキシステムには、電動ブースターを使用する。冷却性能とエアロダイナミクス性能の向上も、ブレーキの性能アップに貢献している。

新デザインのエクステリア

モータースポーツから着想を得て、パワートレインとブレーキの冷却性能を引き上げた。新デザインのエアベントなどによって、エアロダイナミクスが強化されている。この変更によって、前面空気抵抗を示すCd値は、0.37から0.36に改善されている。

新デザインのSVRエンブレム付きフロントグリルやフロントバンパーを装備した。X字型に見えるフロントマスクが特長になる。中央下側のエアインテークの拡大により、550psパワートレインの冷却性を高めた。車両の前部を視覚的に下げることにより、よりアスリートに見える外観を目指しているという。

フロントバンパー両サイドの開口部は拡大されており、ブレーキの冷却性を強化する。この開口部は、高性能なジャガー「SV」モデルの伝統を反映して、XE SVプロジェクト8に触発されたメッシュデザインを導入した。延長された斜めのブレードが、ブレーキとエンジンにさらなる空気を供給するという。ボンネットのパワーバルジも大型化されている。リアには、スリムなテールランプを採用。ジャガーのトレードマークのダブルシケインのグラフィックを備えている。

12.3インチと11.4インチの2つのディスプレイ

インテリアには、新形状のドライブセレクターを採用した。SVRロゴ入りのディンプルレザーで仕上げられている。専用のSVRスプリットリムステアリングホイールもディンプルレザー仕上げで、マーズレッドのSVRステッチが配される。このステアリングホイールには、亜鉛合金製のパドルシフトが付く。

ドライブセレクターの横には、スタートボタンと、「JaguarDrive」コントロール用の新デザインの金属製ロータリーダイヤルが配置された。

ダッシュボードの中央には、マグネシウム合金製のケースで囲まれた11.4インチの曲面ガラスHDタッチスクリーンが装備される。新しい「PiviPro」インフォテインメントシステムに、直感的にアクセスできる。

シートとドアのインサートはアルカンターラ仕上げ。ウィンザーレザーも使用する。ドライバー正面の12.3インチのHDインタラクティブドライバーディスプレイは、エボニーステッチのアルカンターラで覆われた。アルミパターンのフィニッシャーは、オプションでオープンポアカーボンファイバーも選択できる。

《森脇稔》

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