ベントレー コンチネンタルGT パイクスピーク新記録記念車、納車開始…世界限定15台には日本の顧客も

外観はパイクスピーク参戦車と共通イメージ

635psツインターボ搭載

10分18秒488のタイムをダッシュボードに記す

ウッドパネルが回転して大型モニター出現

顧客の3分の1がパイクスピーク参戦車のデカール仕上げを選択

ベントレー・パイクスピーク・コンチネンタル GT
ベントレー・パイクスピーク・コンチネンタル GT全 18 枚

ベントレーは12月3日、『パイクスピーク・コンチネンタルGT』(Bentley Pikes Peak Continental GT)の納車を開始した、と発表した。パイクスピーク国際ヒルクライムで市販車部門の新記録を達成したのを記念して、世界限定15台が生産されている。

パイクスピーク国際ヒルクライムは、米国コロラドスプリングスで1916年から開催されており、世界で最も有名なヒルクライムレースとして知られる。競技は全長20kmのコースを一気に駆け上がり、タイムを競う。標高はスタート地点が2800mで、ゴール地点が4300mだ。標高差1500m、コーナー数156。内燃機関で駆動する車両は、ゴール付近では標高の高さに起因する酸素不足により、海抜0mと比べてパワーが約30%ダウンする。

ベントレーは2019年のパイクスピーク国際ヒルクライムに、新型『コンチネンタルGT』で参戦した。リース・ミレン選手のドライブにより、10分18秒488のタイムで駆け上がり、パイクスピーク国際ヒルクライムの市販車部門の新記録を樹立している。

外観はパイクスピーク参戦車と共通イメージ

ベントレーは、これを記念して、パイクスピーク・コンチネンタルGTを15台限定生産する。新型コンチネンタルGTをベースに、カーボンファイバー製のボディキットと、カスタマイズ部門の「マリナー(Mulliner)」によるラジウム塗装によって、パイクスピーク参戦車の雰囲気を演出した。フロントロワバンパーインサート、ルーフパネル、ドアミラー、リアサーフェスは、グロスブラックで仕上げられる。

ブレーキキャリパーはアシッドグリーン、ピレリ「Pゼロ」のカラーエディションタイヤはラジウムフィニッシュとした。フロントバンパーには、パイクスピークのデカールを装着する。グロスブラックの22インチホイールを標準装備した。 オプションの「100」グリルは、新型コンチネンタルGTの新記録達成が、ベントレーの創業100周年に行われたことを示している。パイクスピーク2019をゴールするコンチネンタルGT。パイクスピーク2019をゴールするコンチネンタルGT。

635psツインターボ搭載

パワートレインは、SUVの『ベンテイガ』譲りの新世代6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボエンジンだ。最大出力は635ps、最大トルクは91.8kgmを発生する。トランスミッションは8速デュアルクラッチ、駆動方式は4WDだ。0~100km/h加速3.7秒、最高速333km/hのパフォーマンスを可能にする。

アダプティブシャシーには、48Vの「ダイナミックライドシステム」を採用した。路面状況を問わず、乗り心地やハンドリングを引き上げる。新システムでは、横方向のロールを制御することで、乗員への不快な挙動を抑えている。ベントレー・パイクスピーク・コンチネンタル GTベントレー・パイクスピーク・コンチネンタル GT

10分18秒488のタイムをダッシュボードに記す

インテリアには、ラジウムスレッドステッチが施されたアルカンターラを採用した。ステアリングホイールは、パイクスピーク参戦車のように、ハニカムステッチとセンターストライプを添えた。カーボンファイバー製パネル、ピアノブラックのセンターコンソールを装備する。助手席側のダッシュボードには、パイクスピークのコース図と10分18秒488のタイムが記される。

ヘッドレストには、ラジウムステッチでパイクスピークの刺繍を施した。パイクスピークのトレッドプレート、ラジウム仕上げの専用のB&Oスピーカーカバーも装備している。

ウッドパネルが回転して大型モニター出現

センターコンソールには、「ベントレー・ローテーションディスプレイ」が装備された。エンジンを始動すると、センターコンソールのウッドパネルが回転して、ベントレー史上最大の12.3インチタッチスクリーンが現れる。このスクリーンは近接センサーが内蔵されており、指を近づけるとセンサーがそれを感知し、該当するアイコンがハイライト表示される。

ローテーションディスプレイの3つ目の面にはアナログメーターが3つ、外気温とコンパスとクロノメーターが設けられている。ローテーションディスプレイは、伝統のデザインを革新的に生まれ変わらせる手法として、導入したという。

顧客の3分の1がパイクスピーク参戦車のデカール仕上げを選択

ベントレーは、このパイクスピーク・コンチネンタルGTの納車を開始した。世界限定15台の顧客は、日本、アラブ首長国連邦、ドイツ、ニュージーランド、ラトビア、英国など。また、顧客の5人は、パイクスピーク国際ヒルクライムの舞台、米国。ニューヨーク、フロリダミシガン、カリフォルニアなどの顧客に向けて、出荷された。

なお、顧客の3分の1は、パイクスピーク・コンチネンタルGTの外装色として、パイクスピーク参戦車を思わせるマウンテンデカールイベントリバリーを選択した。他の3人の顧客は、光沢ブラック塗装仕上げを選択している。ベントレー・パイクスピーク・コンチネンタル GTベントレー・パイクスピーク・コンチネンタル GT

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  5. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る