BMWの新型ステアリングホイール、ゲームとレーシングカーで共用…2021年発売へ

BMWモータースポーツがFanatecと共同開発

発表会ではレーシングカーから取り外したステアリングホイールでそのままゲーム

2022年に実戦デビュー予定のBMW M4 GT3

新型M4クーペと同じ直列6気筒エンジンを搭載

ゲームとレーシングカーで共用できるBMWの新型ステアリングホイール
ゲームとレーシングカーで共用できるBMWの新型ステアリングホイール全 8 枚

BMWは12月5日、レーシングカーとレースシミュレーター(ゲーム)の両方で使用できる新型ステアリングホイールを開発した、と発表した。

写真:ゲームとレーシングカーで共用できるBMWの新型ステアリングホイール

BMWモータースポーツがFanatecと共同開発

この新型ステアリングホイールは、BMWモータースポーツが、シミュレーションレーシングハードウェアを手がける「Fanatec」と共同開発した。Fanatecは、フォースフィードバックステアリングホイール、ペダル、「PlayStation」、「Xbox」、パソコンベースのレーシングシミュレーター用のコックピットなど、専用のSIMレーシングハードウェアのリーディングブランドだ。

BMWによると、Fanatecと共同開発した新型ステアリングホイールは、これまでにない技術移転になるという。ゲーム用のステアリングホイールにまったく変更を加えることなく、レーシングカーで使うことを可能にしている。

カーボンファイバー製のステアリングホイールは、完全にモータースポーツ向けのデザイン。照明付きスイッチと磁気式のデュアルアクションパドルシフトもカーボン製だ。この新型ステアリングホイールは、BMWの新型レーシングカー、『M4 GT3』に装着される。

発表会ではレーシングカーから取り外したステアリングホイールでそのままゲーム

この新型ステアリングホイールのデジタルワールドプレミアには、BMWのワークスドライバー、フィリップ・エング選手が登場した。同選手は、BMW M4 GT3を運転してステージに登壇。M4 GT3から降りる際、新型ステアリングホイールを取り外した。これをレーシングシミュレーターに取り付け、すぐにゲームを開始した。

幅広いテストにより、BMWモータースポーツのエンジニアは実際のレースにおいて、新型ステアリングホイールの耐久性をモニターする。この新型ステアリングホイールは2021年前半に、Fanatecが発売する予定だ。

フィリップ・エング選手は、「レーシングシミュレーターと共通のBMW M4 GT3向けステアリングホイールを設計するというアイデアを初めて聞いたとき、驚愕した」とコメントしている。

また、同選手によると、新型ステアリングホイールは、現行レーシングカーのBMW M6 GT3と比較して握りやすく、人間工学にも優れているという。

2022年に実戦デビュー予定のBMW M4 GT3

BMW M4 GT3は、現行のBMW M6 GT3の後継モデルとなる。現行のM6 GT3は、2016年から世界のモータースポーツシーンで活躍してきた。スパフランコルシャン24時間レース、マカオでのFIA GTワールドカップなど、多くの国際レースシリーズで成功を収めている。

BMW M4 GT3は、BMWのカスタマーレーシングサービスの新たなトップモデルに位置付けられる。2022年シーズンから、世界中のプライベーターは、新型BMW 『M4クーペ』をベースにしたGT3モデルで、モータースポーツに参戦する機会を得ることができるという。

新型M4クーペと同じ直列6気筒エンジンを搭載

BMW M4 GT3のベース車両となる市販モデルが、新型BMW M4クーペだ。BMWによると、市販車のエンジンとシャシーは、M4 GT3の開発において、重要な基盤になるという。この目標を念頭に置いて、BMW Mのエンジニアは、優れたエンジン特性と動力伝達を持つS58型エンジンを選択した。新型では、市販車とレーシングカーで、エンジンを共用することになる。

新型BMW M4クーペには、最新のMツインパワーターボテクノロジーと高回転コンセプトを採用する。このパワーユニットは、すべての速度域でレスポンスに優れており、2つのパフォーマンスレベルが用意される。標準仕様は最大出力が480hp。コンペティションでは、最大出力が510hpに引き上げられる。最大トルクは66.3kgmを引き出す。

なお、M4 GT3は現在、プロトタイプによる集中的なテストを実施中。2021年には、レース条件での定期的なテストも計画されている。

《森脇稔》

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