「勝負の3週間」“空振り”、首都圏知事がJR東日本などに大みそか終夜運転中止を要請[新聞ウォッチ]

東京、12月16日
東京、12月16日全 3 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」。今年2月に亡くなった名将・野村克也さんがボヤきなから“語録”としてもよく口ずさんでいた心に響く名言を改めて思い出す。短期間に集中した取り組みを政府が呼びかけていた「勝負の3週間」が最終日を迎えたが、皮肉にも関東では東京、神奈川、群馬で新たな感染者数が過去最多を更新したそうだ。

衝撃的な数字は東京で、新たに678人の感染を確認。都内の重症者も69人で、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者は94人だったという。また、きょうの読売の集計によると、全国の新型コロナウイルスの新規感染者がこの1週間で1万8027人に上り、前週に比べて25%も増加したそうだ。

スポーツ競技や競馬などのギャンブルならともかく、政治の決断に勝ち負けの要因を論じるのはどうかと思うが、「勝負の3週間」にもかかわらず沈静化に至らなかった敗因は、自粛要請の対応をめぐっての判断ミスとしか言いようがないだろう。

そんな中、首都圏の東京都と埼玉、千葉、神奈川各県の知事がJR東日本などの鉄道6社と赤羽一嘉国土交通相に対して大みそかの終夜運行を中止するよう合同で要請したという。首都圏の鉄道各社では東急や小田急、東武、西武の私鉄4社は取りやめることを発表しているが、運行を予定しているJR東日本や東京メトロなどは、改めて2週間後に迫る限られた中での決断が求められる。

2020年12月17日付

●「勝負の3週間」感染25%増、本紙調査、地方拡大も鮮明(読売・1面)

●三菱航空機人員9割減、グループ内配置転換、米2施設も閉鎖(読売・7面)

●「ヤリス」4.5万台リコール(読売・35面)

●三菱ふそう1.7万台リコール(朝日・31面)

●終電運転中止、4都県が要請、大みそか、鉄道6社に(朝日・32面)

●PHVを続々投入、三菱自動車・加藤隆雄最高経営責任者(毎日・7面)

●ガソリン価格4週連続上昇(毎日・7面)

●日本勢7年ぶり角田F1参戦へ(毎日・23面)角田選手(アルファタウリ)角田選手(アルファタウリ)

●EV充電器設置緩和へ、21年春施工、都議会が条例案可決(毎日・25面)

●調布陥没、工事の影響認め補償へ、NEXCO東日本、あすにも中間報告(東京・1面)

●欧州向けEV、日本から。日産、英工場で生産せず、新モデル(日経・2面)

●脱ガソリン車戦略と課題、日中、電動化で足並み(日経・5面)

●EV、内装も環境配慮、マツダ、ワインの栓の端材活用、ポルシェ、漁網を再利用した繊維(日経・12面)マツダMX-30マツダMX-30

《福田俊之》

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