ランボルギーニ、ワンオフスピードスター『SC20』発表…サーキット専用車

空力性能を追求してデザインされた専用ボディ

専用の白いボディカラーにカーボンやアルミを使用した内装

6.5リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンは最大出力770hp

ランボルギーニ SC20
ランボルギーニ SC20全 30 枚

ランボルギーニは12月16日、サーキット専用のワンオフスピードスター、『SC20』(Lamborghini SC20)をデジタルワールドプレミアした。

SC20は、ランボルギーニのモータースポーツ部門の「スクアドラ・コルセ」によって開発され、ランボルギーニのデザイン部門の「チェントロスティーレ」がデザインを手がけた。ランボルギーニによると、2018年に発表された『SC18アルストン』に続いて、モータースポーツ部門のスクアドラ・コルセによる2台目のワンオフモデルになるという。

空力性能を追求してデザインされた専用ボディ

SC20の開発においてもSC18アルストン同様、デザイナーによる初期のデザインからプロジェクトに関わってきたクライアントの希望を反映して、開発されている。

顧客とランボルギーニの共通の目標は、レースマシンからフィードバックされた空力ソリューションを、新しいボディラインと独自のディテールに組み込んだ究極のデザインとパフォーマンスを誇る唯一無二の車を作ることだという。カーボンファイバー製のボディワークが最適な空気の流れを作りだし、高速走行でも快適な走りを追求している。

特長的なフロントスプリッターは、2枚のフィンとフロントフードのエアインテークで囲まれている。フロントフードのエアインテークは、『ウラカン』のレーシングカー、『ウラカンGT3 EVO』から着想を得たものだ。一方、彫の深い側面は、サーキット専用ハイパーカーの『エッセンサSCV12』で採用されたソリューションを再現している。たくましいリア部には、サーキットの特性に合わせて、「低」、「中」、「高」の3段階に負荷調節が可能な大型カーボンファイバー製ウイングが装着された。

専用の白いボディカラーにカーボンやアルミを使用した内装

SC18アルストンから2年経て、SC20は新しい挑戦になったという。デザインのモチーフは、『ディアブロVTロードスター』、『アヴェンタドールJ』、『ヴェネーノロードスター』、『コンセプトS』に求められた。

クライアント向けに作られたホワイトの「Bianco Fu」をベースに、ブルーの「Cepheus Blue」のカラーリングが際立つボディカラーを採用するなど、独自のディテールがSC20を特長づけている。インテリアにも同じ色合いが配されており、ブラックの「Nero Cosmus」とホワイトの「Bianco Leda」が交互に並ぶ。

また、ダッシュボードカバー、ドアパネル、センターコンソール、ステアリングホイールトリムなどには、カーボンファイバーのパターンが見える演出が施された。アルカンターラ&レザーのシート構造にも、カーボンファイバーが使用されている。一方、ドアハンドルはアルミを機械加工したもの。エアダクトは、イタリア・サンタアガタ・ボロニェーゼ工場において、3Dプリント技術を使用して製作された。

6.5リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンは最大出力770hp

ミッドシップに搭載される6.5リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンは、『アヴェンタドールSVJ』と同じく、最大出力770hp/8500rpm、最大トルク73.4kgm/6750rpmを発生する。

トランスミッションは、7速「ISR」(インディペンデント・シフティング・ロッド)。駆動方式は4WDで、フロントアクスルとリアアクスル間のトルク配分は、道路条件、グリップ、ドライビングモードに応じて、リアルタイムに変化する。

タイヤは、ピレリ「P Zeroコルサ」を履く。フロント20インチ、リア21インチのシングルナットアルミホイールを組み合わせている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る