日野自動車、エンジン“トラブル”で北米工場が生産停止[新聞ウォッチ]

日野自動車、エンジン“トラブル”で北米工場が生産停止[新聞ウォッチ]
日野自動車、エンジン“トラブル”で北米工場が生産停止[新聞ウォッチ]全 1 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

今年2月以降、新型コロナウイルスの影響で、中国などの自動車工場の生産がストップしたことはまだ記憶に新しいが、理由はともあれ、年の瀬になってからも生産を終了したり、一時停止するニュースが飛び込んできた。

このうち、ホンダではインドの2つの完成車工場のうち、首都ニューデリー近郊のウッタルプラデシュ州グレーターノイダにある第1工場の生産を終了した。ホンダが発表したもので、きょうの日経なども報じているが、販売が減少し、稼働率が低迷していたため、生産の集約で四輪事業の収益向上を目指すという。

第1工場は1997年に稼働。小型車「シティ」などを生産し、年産能力は約10万台。インドでの四輪生産は西部ラジャスタン州タプカラにある第2工場に集約するそうだ。

一方、日野自動車では、北米のトラックの完成車工場2カ所の生産を2021年9月末まで停止すると発表した。日本で製造して現地の工場に出荷している3種類のエンジンが、米国の規制当局の基準を満たさなかったことで認可が下りなかったためで、トラックの生産ができなくなったという。

停止するのは、子会社が運営している米国のウェストバージニア工場(ウェストバージニア州)と、カナダのウッドストック工場(オンタリオ州)。2019年度の生産台数は計約1万2600台。日野の世界販売台数約18万台のうち北米は約1割を占め、北米での販売が事実上できなくなり、業績に影響が及ぶ可能性もある。

日野では、基準を満たさなかった具体的な内容は明らかにしていないが、基準を満たす新しいエンジンを製造したうえで、来年10月以降、現地での生産、販売を再開する方針という。エンジンといえば、クルマの心臓部。そこに何らかの手違いがあっては話にならない。リモートワークの弊害なのかどうかはわからないが、それで9か月も工場をストップせざるを得ないのは、創業100年以上の歴史を誇る老舗の自動車メーカーとしては珍しい“トラブル”だ。

2020年12月24日付

●航空機50年にCO2半減、政府脱炭素計画、経済効果1兆円超目標に(読売・2面)

●高速6社そろって赤字、3月期見通しで初、外出自粛、収入減(読売・9面)

●新車販売軽含むすべて電動車に、HVなど、30年半ばまでに政府計画(朝日・3面)

●脱炭素化へ課題山積(朝日・7面)

●テスラ「アップルに買収打診も拒否」、数年前か、マスクCEO明かす(朝日・7面)

●イベント上限再び5000人、東京対象来月11日まで、政府方針(毎日・2面)

●ピーチ定額乗り放題検討、国内全路線、月2万円から(産経・13面)

●トヨタ、来年2人乗りEV、まず法人向け、100キロ走行、160万円から(日経・1面)

●ホンダ、印工場の生産終了発表(日経・13面)

●「オートサロン」オンラインのみ(日経・13面)

●日野自、北米でトラック生産停止(日経・14面)

●ガソリン価格5週連続上昇、店頭135.4円(日経・21面)

《福田俊之》

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