JR東日本は12月22日、「新幹線オフィス」の実証実験を、土休日を除く2021年2月1～26日に実施すると発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大によりリモートワークが拡大傾向になっていることを受け、東北新幹線の『はやぶさ』『やまびこ』の1両をウェブ会議にも対応した「リモートワーク推奨車両」として提供するもので、追加料金不要で利用できる。車内では通信用ルーターの貸出しも行なわれる予定。
当該車両では座席の指定を行なわないが、3列席中間のB席、2列席通路側のD席を除いた座席のみを利用することで隣席に気兼ねなく仕事へ集中できるようにするほか、本来は禁止されている座席での通話もできる。
提供される列車は、2月1～12日が『はやぶさ』5本、『やまびこ』3本、2月15～26日が『はやぶさ』2本、『やまびこ』8本。
赤い部分が利用可能な席。通常車両でもPCの操作程度はできるものの、「リモートワーク推奨車両」では席間を空けることで、隣席に気兼ねなく作業することができる。JR東日本ではこの実証実験から得られた結果を基に「お客さま動向や、利用における課題をもとに、今後さらに快適な新幹線でのリモートワーク環境を提供できるよう検討をいたします」としており、輸送サービスの付加価値向上を図るため、次世代のサービスも検討していくという。