BMW 8シリーズ、620馬力のポリスカーに変身…ACシュニッツァーがカスタム

エッセンモーターショー(今年は中止)の恒例モデル

合法チューニングをアピールする目的で製作

トータルでチューニング

ACシュニッツァーがカスタマイズしたBMW 8シリーズ クーペ のポリスカー仕様
ACシュニッツァーがカスタマイズしたBMW 8シリーズ クーペ のポリスカー仕様全 21 枚

BMWのチューニングを手がけるドイツのACシュニッツァー(AC Schnitzer)は12月18日、『8シリーズクーペ』(BMW 8 Series Coupe)のポリスカー仕様を発表した。

写真:ACシュニッツァーがカスタマイズしたBMW 8シリーズ クーペ のポリスカー仕様

エッセンモーターショー(今年は中止)の恒例モデル

同車は、毎年12月にドイツで開催されるエッセンモーターショーで発表される予定だった。エッセンモーターショーは、米国のSEMAショー、日本のオートサロンと並んで、世界三大カスタマイズカーショーに位置づけられる。しかし、今年は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の影響により、エッセンモーターショーは中止された。

ACシュニッツァーは今回、8シリーズクーペのポリスカー仕様を発表した。このポリスカー仕様は、実際に警察がパトロールに使用する車ではない。ドイツ政府とVDAT(ドイツチューニングカー協会)が共同で行う「合法チューニングPRキャンペーン」のために製作された1台だ。

合法チューニングをアピールする目的で製作

エッセンモーターショーは2004年から「TUNE IT! SAFE!」と題したキャンペーンを展開している。「違法チューニングは愛車を壊す可能性があるし、交通安全上、とても危険なのでやめよう」との趣旨だ。このキャンペーンを、ドイツ警察と連邦交通省が全面的にバックアップしている。

このキャンペーンに賛同したドイツの有名チューナーが、毎年個性的なポリスカーを製作している。2005年はポルシェ『911ターボ』のテックアート仕様、2006年はメルセデスベンツ『CLS55AMG』のブラバス仕様、2007年はスマート『フォーツーカブリオ』のブラバス仕様とブラバスが続き、2008年はフォルクスワーゲン『シロッコ』、2009年はBMW『1シリーズクーペ』、2010年はMINIのEV、『MINI E』、2011年はアウディ『R8』、2012年は新型メルセデスベンツ『Aクラス』、2013年はBMW『4シリーズクーペ』が、2014年はBMW『X4』がポリスカーの素材に選ばれた。2015年は、GMのシボレー『コルベット』をポリスカー仕様に変身させた。

2019年は、新型アウディ『RS4アバント』を、アプト・スポーツラインがポリスカー仕様にカスタマイズした。そして2020年は、ACシュニッツァーが、BMW 8シリーズクーペをポリスカー仕様に変身させている。

トータルでチューニング

ベースグレードは、8シリーズクーペの最高峰に位置する「M850i xDrive クーペ」だ。同グレードの4.4リットルV型8気筒ガソリンターボエンジンには、ACシュニッツァーがコンピューターや吸排気系を中心にチューニングを施した。その結果、最大出力は530hpから620hpへ、90hpの向上を果たす。

足回りには、専用のサスペンションキットを用意しており、車高はフロントがおよそ20~30mm、リアがおよそ20~25mm下がる。軽量デザインのアルミホイールは21インチで、タイヤはフロントが255/30R21、リアが295/25R21サイズを装着する。マフラーも専用デザインとした。

ACシュニッツァーは、エアロダイナミクス性能を高めるチューニングも行う。フロントリップスポイラーやサイドスカート、リアスポイラー、ディフューザーは、軽量なカーボンファイバー製だ。インテリアには、パドルシフトやペダル、フットレストなどにアルミ製パーツが設定されている。

シルバーとブルーのラッピングによるツートンボディは、ドイツのポリスカーをイメージしたもの。ルーフにはフラッシュライトが追加されている。

《森脇稔》

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