英とEU自由貿易協定合意、離脱問題に終止符---関税ゼロ維持へ[新聞ウォッチ]

記者会見に臨むフォン・デア・ライエン委員長(12月24日)
記者会見に臨むフォン・デア・ライエン委員長(12月24日)全 2 枚
気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

英国と欧州連合(EU)の間での新たな自由貿易協定(FTA)をめぐり、大詰めを迎えていた交渉がようやく締結し、交通や漁業などの分野でも協力関係を維持することで合意したという。

クリスマスイブの12月24日夜、EUのウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員長が記者会見で発表したもので、きょうの各紙も1面でトップ記事の「桜夕食会・安倍前首相不起訴」の横に「英EU、FTA合意、関税ゼロ維持、離脱問題決着」との大きな見出しで報じている。

それによると、離脱後の激変緩和期間が終わる年末までの妥結に失敗すれば、新型コロナウイルスの影響で落ち込む欧州経済に追い打ちをかける恐れがあったが、今回の合意で関税ゼロの貿易を続けられることになり、経済・社会に混乱をもたらす事態は回避されるという。

英国ではトヨタ自動車や日産自働車などが現地工場からEU加盟国へ完成車を輸出しているが、「完全離脱」となる英国は1週間後の31日深夜(日本時間1月1日朝)までに、FTAの適用に向けた手続きを急ぐことになる。

2016年6月の英国の国民投票に端を発した英国のEU離脱問題は、約4年半をかけて決着したことになる。ただ、英国では新型コロナの新たな異変腫の拡大が懸念されており、ジョンソン首相も一難去ってまた一難、国難とも思える悩ましい問題を抱えての年越しとなりそうだ。

2020年12月25日付

●英EU貿易協定合意、関税ゼロ継続、「離脱」4年半で完了(読売・1面)

●国会答弁「事実に反した」安倍前首相会見 議員辞職は否定「桜」夕食会(朝日・1面)

●郵政と楽天物流提携へ、配送効率化、金融・携帯も協議(朝日・6面)

●車にもマスク ホンダが開発、エアコンに取り付け(朝日・6面)

●ホンダN-BOX改良、ウイルス軽減装置を用意(産経・8面)

●五輪スポンサー契約延長、組織委、全68社と基本合意(産経・8面)

●Go Toトラベル無料キャンセル27日まで延長(東京・7面)

●BYD車載電池世界で再利用へ、伊藤忠など大型蓄電池に(日経・13面)

●銘柄診断、日野自一時13%安、北米で生産停止を嫌気(日経・20面)

《福田俊之》

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