キリマンジャロじゃないけれど…チーターが決めポーズ![リアニマル]

富士サファリパークのチーター
富士サファリパークのチーター全 14 枚

チーターを見るならサファリパークがおすすめだ。飼育下ではハンティングの疾走を見ることはできないが、サバンナを彷彿とさせるフィールドにたたずむチーターは絵になる。

活発な姿を見せてくれた4頭

富士サファリパークでは、現在20頭ほどのチーターが飼育されている。尋ねた日は若い4頭がサファリゾーンに放たれていた。4頭のうち3頭は兄弟とのことだが、今年サファリゾーンデビューとなったので、エリアの中を探索したり、他のゾーンに行こうとしたり、やんちゃぶりを発揮してくれるそうだ。

4頭は人工保育で育てられた個体だという。じつは、富士サファリパークは国内でチーターの人工保育を最初に成功させた施設。サファリパークという環境がよかったのか、難しかったチーターの繁殖の道筋を開いた。

訪問した日は、12月の半ば。前後に北陸や関越自動車道の豪雪がニュースになっていたので雪の心配もあったが、当日は日差しがここちよいくらいだった。4頭もエリアを散策したり、ときおり小走りに移動したりと活発に動いていた。ほどなく数頭が、エリアの小高い丘の上に上がった。背景にちょうど富士山が見える絶好のポジションだ。さながらキリマンジャロの頂を背景に佇むサバンナの俊足ハンターといったシチュエーションを提供してくれた。しかも、奥にはサイの姿も見える。

機能美を凝縮させた自然の逸材

チーターの特徴は、なんといってもスピードだ。さまざまな観測でも80~100km/hは出せるという。データとしては120km/hという記録も残っている。速く走るため、胴体のスマートさに比して四肢は太めで爪は出しっぱなしだ。おなかのくびれが、後ろ脚を蹴りだすしなやかなかつ強靭なバネの役目をする。太いしっぽと太い足、肉球、爪は、100km/h前後の高速でのターンを可能にする。座ったときに大きく張り出す胸は、肺と心臓の強さを誇示している。

機能美を凝縮させた自然の逸材ともいえるチーターだが、レッドリストでは絶滅危惧種:UV(脆弱)となっている。アジアチーターはさらに深刻でCR(クリティカル)という分類だ。

キリマンジャロじゃなく富士山バックに決めポーズ!…富士サファリパークのチーター

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る