日本交通は、直営事業所のタクシー車両約1600台全車に新型飛沫防止シールドを導入することを決定。さらに高効率空気清浄機を先行装備したタクシー車両100台の運行を2021年1月より開始した。
日本交通ではこれまで車内換気の徹底、車内の除菌清掃、乗務員のマスク着用、うがい・手洗い等の励行、体温測定等に加えて、車内にセパレートカーテンを設置することにより、新型コロナウイルス感染拡大防止対策に取り組んできた。しかし、後部座席から車両前方が見えにくい、乗務員の声が聞こえにくい等の課題があった。
今回導入するのは、三和交通が開発した「防犯衛生シールド(防衛シールド)」だ。ポリカーボネートまたはポリエチレンテレフタレート製の新型シールドは耐衝撃性や透明度に優れ、飛沫を遮断しつつ、スマートで清潔な車内空間を実現。日本交通は従来のセパレートカーテンに代わり、直営事業所のタクシー車両1663台全車に新型シールドを順次取り付けを進め、今春頃を目標に装備を完了する予定だ。
また、車内天井部には、デンソーがいち早く供給に取り組み、都内病院の新型コロナウイルス患者搬送用車両等での利用実績がある高効率空気清浄機を設置。微粒子(0.3μm)を99%以上回収できるフィルタを採用し、車内の空気を浄化する。日本交通では100台のタクシーに先行設置し、今後全車へ拡大する予定だ。
日本交通のタクシー車両(イメージ)日本交通では、ウィズコロナにおける顧客ニーズに応え、新型飛沫防止シールドと高効率空気清浄機の設置を通じて「新しい生活様式」に適合した、一層安全・安心な車内環境の提供を目指す。