フィアット 500、エンジン搭載車に2021年型…マイルドハイブリッドを1月中旬に欧州受注開始

スポーツと「ドルチェヴィータ」グレードを設定

コネクトと「カルト」グレードも選択可能

マイルドハイブリッドは最大出力70hp

フィアット 500 の2021年モデル(スポーツ)
フィアット 500 の2021年モデル(スポーツ)全 20 枚

フィアットは1月7日、『500』(Fiat 500)の2021年モデルを欧州で発表した。フィアット500に関しては、EVパワートレインを搭載した新型が欧州で発表されているが、エンジン搭載車の従来型も、2021年モデルとして欧州で販売される。

スポーツと「ドルチェヴィータ」グレードを設定

2021年モデルには、「スポーツ」グレードが新設定される。クラウドグレイの専用ボディカラーを用意した。16インチアルミホイール、サイドスカート、リアスポイラー、専用バンパー、フォグランプも装備する。インテリアには、赤い500のロゴ付きのブラックスポーツシート、オートエアコン、マットチタン仕上げのダッシュボード、7インチのTFTスクリーンを採用している。

「ドルチェヴィータ」グレードは、イタリア語で「甘い生活」を意味する。フェデリコ・フェリーニ監督の1960年のイタリア映画『La dolce vita』(邦題:『甘い生活』)で広まったこの言葉は、大人のアバンチュールを象徴したもので、快楽主義的な志向を指している。

ドルチェヴィータには、新色のダッシュボードサラウンドと、コネクトコンテンツに加えて、クロームメッキのディテール、ガラス製サンルーフ、15インチのアルミホイールが装備される。オプションで、「Dolcevita」エンブレムが付くジェラートホワイト+ルナグレーのツートンカラーが選択できる。

コネクトと「カルト」グレードも選択可能

「コネクト」グレードは、コネクティビティを重視する顧客をターゲットにしている。DABラジオと、Apple「CarPlay」とグーグル「AndroidAuto」を備えた7インチのUconnectインフォテインメントシステムが標準装備されている。専用のシート地に、マットシルバー仕上げのダッシュボードを組み合わせた。

クルーズコントロール、スイッチ付きのスポーツステアリングホイール、15インチアルミホイール、フォグランプも装備した。専用ボディ色として、パーベングレー/ベスビオブラックのツートンカラーをラインナップしている。

「カルト」グレードは、フィアット500のポップでクールなイメージを強調する。ボディカラーには、専用のシチリアオレンジを設定した。インテリアは青いファブリックシートを採用し、シート中央にFIATモノグラムを刻印する。テクノブルー仕上げのダッシュボードも専用とした。

マイルドハイブリッドは最大出力70hp

欧州向けのパワートレインは、ガソリンとディーゼルだ。マイルドハイブリッドも1月中旬から受注を開始する。

フィアットが開発したマイルドハイブリッドは、最新の1.0リットル直列3気筒ガソリン「FireFly」エンジン(最大出力70hp/6000rpm、最大トルク9.4kgm/3500rpm)に、12ボルトの「BSG」(ベルト一体型スタータージェネレーター)、電気モーター、蓄電容量11Ahのリチウムイオンバッテリーを組み合わせたものだ。

BSGシステムはエンジンに直接取り付けられており、補助装置もベルトによって駆動する。BSGは、ブレーキおよび減速中のエネルギーを回収し、蓄電容量11Ahのリチウムイオンバッテリーに蓄える。この電力はピーク時に3.6kWの出力を発揮し、加速時などにエンジンをアシストする。

このエンジンには、ストップ&スタートモードが付く。30km/h以下の低速域では、エンジンを停止できる。ハイブリッドシステムに関する情報を表示するモニターには、ドライバーにそのことを知らせる。ストップ&スタートモードは、エンジンをスムーズに再始動する。

高速道路などでの低負荷走行時に、エンジンを停止するコーストモードも採用した。リチウムイオンバッテリーがすべてのサービスに電力を供給し、ドライバーが車両を完全に制御できるようにしている。

《森脇稔》

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