キャデラック、最上級EVセダン『セレスティック』開発中…CES 2021

GMの第3世代のEVプラットフォーム

力強い存在感を備えたデザイン

スマートルーフガラスを備えた最初の市販車のひとつに

キャデラック・セレスティック のティザーイメージ
キャデラック・セレスティック のティザーイメージ全 6 枚

キャデラックは1月12日、米国でデジタル開催中のCES 2021において、新型EVの『セレスティック』(Cadillac CELESTIQ)を開発していると発表した。

セレスティックは、キャデラックブランドの新たなフラッグシップセダンとなる。ラグジュアリーEVの新しい基準を設定するために開発されているセレスティックは、エンジニアリングとテクノロジーを再定義するというキャデラックの取り組みを具体化しているという。

GMの第3世代のEVプラットフォーム

セレスティックのベースは、GMが新開発した第3世代のEVプラットフォームとなる。GMの新世代EVプラットフォームは、柔軟性があると同時に、設計や開発にかかる時間を短縮し、顧客の要望に迅速に対応することを可能にした。キャデラックをはじめ、シボレー、GMC、ビュイックの各ブランドのさまざまな車種に、GMの新世代EVプラットフォームは拡大展開される予定だ。

GMの新開発グローバルEVプラットフォームは、優れたデザイン、パフォーマンス、パッケージング、航続を追求している。GMが新開発した「アルティウム」バッテリーも採用される。アルティウムは、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができるのが特長だ。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができる。

アルティウムバッテリーの蓄電容量は、50~200kWhだ。アルティウムバッテリーによって駆動するEVは、レベル2の直流(DC)急速充電に対応して設計されている。多くの車両が、400Vのバッテリーパックで最大出力200kWの急速充電機能を備える。自社開発による電気モーターは、前輪駆動(FWD)、後輪駆動(RWD)、全輪駆動(AWD)、パフォーマンスAWDに対応している。

力強い存在感を備えたデザイン

セレスティックの設計とエンジニアリングチームは、新しいスペースを活用し、最先端のテクノロジーを巧みに統合する機会を模索した。その結果、力強い存在感を備えたデザインが生まれたという。

セレスティックには、厳選されたハンドメイドの素材を使用し、顧客の個性を反映するようにデザインされる。セレスティックには、4輪ステアリングやフルガラスルーフが装備されている。

セレスティックのインテリアは、ドライバーと乗員にカスタマイズ可能なエクスペリエンスを提供することを目指している。

スマートルーフガラスを備えた最初の市販車のひとつに

セレスティックは、スマートルーフガラスを備えた最初の市販車のひとつになる見通しだ。このスマートガラスでは、各乗員の好みに応じて、ガラスルーフの透明度を設定できる。

フロントシートの乗員向けには、ドライバーの注意散漫を軽減するのに役立つアクティブなプライバシー機能を備えたフリーフォームディスプレイを採用する。後席の乗員には、パーソナライズされたエンターテインメントモニターが装備される。前席と後席の間のコンソールディスプレイには、注意散漫を最小限に抑えるために、空調などの設定機能をエンターテインメントディスプレイから独立させている。

キャデラックは、セレスティックは将来のフラッグシップセダンとして、キャデラックのパイオニア精神を具体化し、ラグジュアリーEVの新基準を設定することに焦点を当てていく、としている。

《森脇稔》

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