KINTO 小寺社長「黒字化の道筋が見えてきた」…20~30代中心に累計契約1万2300件

トヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」のイメージ
トヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」のイメージ全 3 枚

トヨタ自動車のサブスクリプションサービス(サブスク=定額サービス)会社であるKINTO(名古屋市)の小寺信也社長は1月20日、オンラインによる事業説明会を開き、契約状況などを明らかにした。

KINTOは同名のサブスクサービスを2019年3月から国内で開始し、20年12月時点で累計の契約が1万2300件になった。このうち個人と法人の契約割合はほぼ7対3という。20年は年初にレクサスを含む対象車種をそれまでの15モデルから31モデルに増やしたのをはじめ、契約期間を3年のみから5年および7年のプランも追加した。

また、『ハリアー』や『ヤリスクロス』といった人気モデルを発売と同時に商品ラインに加えたほか、『GRスープラ』による限定商品などの展開、さらにテレビCMによる認知向上策や自前コールセンター開設など、矢継ぎ早に事業テコ入れを図った。

この結果、20年6月からは月次の契約が続けて1000件を超えるようになったという。累計契約のうち、20年は1万1200件を占め、19年の9倍ほどに急成長した。懸念されたコロナ禍の影響は、クルマのニーズが再認識される機会になったと分析している。

また、個人の契約のうち20代と30代が4割を占め、保有がなかった人で最初のクルマとして契約した割合も4割を占めたという。小寺社長は「若年層のお客様が多く、最初の1台として選んでいただく方も多い」とし、同社が狙っていた需要開拓の成果が出ていると評価した。

一方、昨年来計画している中古車の展開については、「昨年のトライアルで難しさも分かった。今年の後半くらいにはしっかりしたサービスとして導入したい」との方針を示した。また、事業採算については「黒字化の道筋が見えてきた段階。今後も順調に台数が伸びて行けば手が届く。できるだけ早く実現したいと思っている」と述べた。また、カーシェアリングを含めた海外展開も加速させており、すでに22か国で事業に着手していることも明らかにした。

《池原照雄》

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