JR東日本仙台支社は1月20日、奥羽本線(山形線)赤岩駅(福島県福島市)を3月12日限りで廃止すると発表した。
明治時代末期の1910年10月に開業した同駅は、最大勾配38パーミルを誇る板谷峠上にあり、かつては米沢方の板谷・峠・大沢と並ぶ、4駅連続のスイッチバック駅として知られていたが、1992年7月に開業した山形新幹線福島~山形間の標準軌化工事に伴ない、1990年3月に本線上へ移設され、他の3駅とともに、スイッチバックが解消された。
ちなみに、1998年度における赤岩駅の1日平均乗降人員はわずか6人で、かつてのスイッチバック駅のなかでは最少だった。そのようなこともあり、2012年12月には全列車が冬季通過扱いに。2017年3月には通年で全列車が通過扱いとなり、実質的に休止状態となっていた。
なお、JR東日本仙台支社では、全列車が通過になっていること、構内の除雪を行なっていないことから、現在、赤岩駅への立入りを禁止している。
1988年8月、スイッチバック構造だったころの赤岩駅