東京都、昨年の交通事故死全国最悪に---コロナ感染ばかりでない[新聞ウォッチ]

東京・銀座(4月10日)
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東京都では、新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者が1月24日は986人となり、12日ぶりに1000人を下回ったそうだ。ただ、これまでにコロナが原因で尊い命を失った人は全国で5120人、このうち東京都だけでも782人に達しており、改めて感染への恐ろしさをひしひしと感じる。

そんな東京都だが、コロナ以外にも別の影を落としているのが道路事情だという。きょうの日経が社会面で詳しく報じているが、東京都内の2020年の交通事故死者数は53年ぶりに全国で最悪を記録、緊急事態宣言などで交通量が変動するなか、車の速度超過や危険な横断が目立ったのが原因のようだ。

2020年に全国で起きた交通事故による死者数が前年比376人(11.7%)減の2839人で、統計が残る1948年以降での最少を4年連続で更新し、初めての2000人台となったという。

ただし、死者数は東京が155人(22人増)で、愛知県の154人(2人減)を上回り、1967年以来53年ぶりに全国最多のワースト記録となってしまったそうだ。

日経によると、事故の特徴として鮮明になったのが交通量の減少を受けた速度超過。緊急事態宣言が発令された4~5月、23区内の一般道の平日の平均渋滞距離は前年同期比39%も減少したそうで、しかも、この間、平日に都内を走行するクルマの平均速度は35~40km/hの水準で推移。コロナ前よりも5~10km/h程度もスピードが上がっていると国土交通省が分析している。

つまり、平均速度が40km/h前後ということは法定速度以上のスビート違反もかなり目立つことにもなる。さらに、交通量が減っているために、信号を無視する無理な横断の歩行者も増えているのも原因のようだ。

記事では「環境の変化は事故の増加に関わるとされる。コロナ禍の収束は見通せず、運転手と歩行者双方に細心の注意が求められている」(日経)とも伝えている。東京ではテレワークの推進など外出自粛の中、逆に交通事故死が増えているというのは何とも皮肉な話でもあり、無念でならない。

2021年1月25日付

●内閣支持33%不支持45%、緊急事態宣言「遅すぎた」80%本社調査(朝日・1面)

●半導体増産台湾に要請、日米独、不足解消求め(日経・1面)

●設備投資計画比2.9%減、今年度1割の企業は上方修正 本社調査(日経・1面)

●構造改革で先行くGM、車業界に「電気ショック」(日経・5面)

●50年「排出ゼロ」新素材がカギ(日経・11面)

●経済教室、脱炭素社会と自動車、走行中給電の検討を(日経・14面)

●東京の道コロナが影、交通事故死155人国内最多に(日経・38面)

●パイロット・CAを検査、入国拒否対象国往来で、異変腫ら対策(日経・39面)

《福田俊之》

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