JVCケンウッドは1月26日、映像関連機器の高画質化を実現する画像信号処理IP「IPSILOS(イプシロス)」を新たに開発したと発表した。
近年、ドライブレコーダーも含めた映像関連機器の高画質化に対するニーズが高まっている。今回、JVCケンウッドは高画質化に関する知見やノウハウを生かして、独自の画像信号処理SoC「FALCONBRID(ファルコンブリッド)」をベースに、基本性能の強化・拡張と車載用途にも応用展開が可能となるよう改良を重ねた画像信号処理IP「IPSILOS」を新たに開発した。
IPSILOSは、一般にはISP(Image Signal Processor)と呼ばれる回路ブロックであり、主にセンサーモジュールからのRGB電気信号を受けY/Cビデオ信号に変換処理する信号処理の回路。最大処理解像度は4480×2520ドット/59.94p(水平最大4800画素まで)、最大同時入力はフルHD(1920×1080)59.94p×2ch/フルHD 29.97p×4chとなる。
IPSILOSは同社製品への搭載はもちろん、回路設計データとしてIP提供、あわせて制御ドライバーソフト環境をSDK(Software Development Kit)提供することで、他社へのライセンス供与や開発協業といった幅広い用途での展開を想定してる。
画質比較(HDR)これにより、半導体開発メーカーがIPSILOSを活用することで業界トップクラスの高画質映像を実現するSoCを容易に開発することが可能となるだけでなく、商品開発メーカーはSDKを使って映像に関する各種パラメータを設定することにより、短期間で幅広い商品ラインアップの開発が可能となる。