クアルコムとアルプスアルパイン、次世代の自車位置測位システム共同開発…2024年に車載化へ

クアルコム・テクノロジーズの第3世代の「Snapdragon Automotive Cockpit Platform」
クアルコム・テクノロジーズの第3世代の「Snapdragon Automotive Cockpit Platform」全 1 枚

クアルコム・テクノロジーズ(Qualcomm Technologies)とアルプスアルパイン(Alps Alpine)は1月26日、カメラを活用した次世代の自車位置測位システムの「ViewPose」を共同開発すると発表した。

次世代の自車位置測位システムのViewPoseは、GNSS(衛星測位システム)の受信が困難な環境において、レーンレベルポジショニングを可能にし、安全で快適な運転に貢献する技術だ。

このシステムにおいてアルプスアルパインは、クアルコム・テクノロジーズのマルチGNSSをサポートする次世代自動車向けプラットフォーム「Snapdragon Automotive 5G Platform」や、複数のカメラ映像を処理して繋ぎ合わせる第3世代の「Snapdragon Automotive Cockpit Platform」などの技術を活用する。

さらに、アルプスアルパインは、「Qualcomm Vision Enhanced Precise Positioning(VEPP)」などの異なるソフトウェアの計算結果を統合して処理することで、カメラのフレームレートと同等の高い更新頻度による高精度な自車位置や進行方向の検知を可能にするという。

トンネルや屋根付き駐車場など、GNSSの受信が困難な状況においても、VEPPは正確な車両位置を特定し続けることができる。ViewPoseはクアルコム・テクノロジーズのVEPPを利用する世界初のカメラセンシングシステムになる、と自負する。

また、コスト効率の高いレーンレベルの自車位置測位と、Snapdragon Automotive 5G Platformsにより処理されたマルチGNSSからの情報を活用するViewPoseを搭載することで、死角表示機能を備えた電子ミラーやクラウドでの高精度地図生成、「C-V2X」や先進運転支援システム(ADAS)をサポートするレーンレベルでのナビゲーション、自動運転に関わる各種ソフトウェアなど、GNSSの受信が困難な環境でも高精度のレーンレベルポジショニングが要求されるアプリケーションを実現するという。

なお、ViewPoseは2024年からの車載化を目指して、現在開発を進めている、としている。

《森脇稔》

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