ZFは2月4日、北米での商用車用のトランスミッションの生産に2億ドルを投資し、2023年から米国サウスカロライナ州グレイコート工場において、「パワーライン」と呼ばれる新世代8速ATを生産すると発表した。
ZFのパワーラインは、クラス3からクラス7 /ベビー8まで、幅広い車両クラスと組み合わせて使用できる。最大トルクは138kgm、車両重量は25.8トンまで対応する。コンパクトで強力な8速ギアを備えたZFパワーラインは、クラス最高レベルのパワーウェイトレシオを実現しており、スムーズなギアチェンジにより、従来の6速ATと比較して加速が良くなるという。
この8速ATは、両側に高トルクエンジン駆動PTOインターフェイスを備えている。あらゆるトラック、集配車、除雪車、レッカー車、ごみ収集車、バスなどに搭載することが可能だ。高効率の8速ギアレイアウトとツイントーショナルダンパートルクコンバーターを組み合わせることで、燃費は10%以上改善しているという。
ZFのパワーラインは、6速ATと比較して大幅な温室効果ガス排出量の削減が可能で、9速や10速ATよりも効率が高い。競合製品よりも可動部品が少なく、重量が軽いため、クラス最高レベルの長寿命とメンテナンスの削減を可能にするという。
ZFの米国サウスカロライナ州グレイコート工場ZFは2023年から、米国サウスカロライナ州グレイコート工場において、このパワーラインを生産する計画だ。ZFは、パワーラインが中型商用車トラック、バス、大型ピックアップトラックのベンチマークを設定する、としている。