JR九州は2月5日、一部の駅で発売した普通乗車券で運賃を過剰に収受する誤発売があったことを明らかにした。
問題となった乗車券は2011年3月12日以降利用分の東海道・山陽新幹線の東京~品川間、京都~新大阪・新神戸間のもので、1月19日16時頃、JR九州社員からの問合せにより判明したという。
原因は、販売機器へのプログラム登録ミスで、JR九州では独自に開発した販売機器でJR他社線のみ発着の普通乗車券を発売しないことになっているが、それが可能になっていた上に、新幹線の一部区間で特定区間の普通運賃を適用するルールも見逃されていた。
現時点で確認されている誤発売実績は、2017年2月5日に佐世保駅(長崎県佐世保市)で発売された新神戸~京都間の往復乗車券(320円過剰)、同年11月20日に諫早駅(長崎県諫早市)で発売された新大阪~京都間の往復乗車券(220円過剰)、2020年11月23日に大分駅(大分県大分市)で発売された新神戸~京都間の片道乗車券(170円過剰)、同年12月23日に久留米駅(福岡県久留米市)で発売された新大阪~京都間の往復乗車券(220円過剰)。諫早駅では3件、その他の駅では1件ずつ確認されているという。
JR九州ではこのミスを受けて、1月19日に管内すべての駅に対して問題の販売機器によるJR他社線のみ発着の乗車券を発売中止にするよう指示した上で、発売を抑止するためのブログラム改修を準備し、1月22日に修正データの配信を完了したとしている。
なお、この誤発売に関する問合せは、JR九州の有人駅や案内センターで受け付けており、利用状況を確認の上で返金するとアナウンスしている。