三菱 エクリプスクロス 改良新型、表情刷新…2022年型として米国発売へ

「ダイナミックシールド」を進化させたフロントマスク

トムトムの「コネクテッドナビゲーション」

米国仕様は1.5リットルターボのみ

三菱 エクリプス クロス 改良新型(米国仕様)
三菱 エクリプス クロス 改良新型(米国仕様)全 23 枚

三菱自動車の米国部門は2月9日、改良新型『エクリプスクロス』(Mitsubishi EclipseCross)の米国ベース価格を、2万3395ドルと発表した。現地では、2022年モデルとして発売される予定だ。

エクリプスクロスは2017年、グローバル市場で発売されたクロスオーバーSUVだ。スタイリッシュなクーペフォルムとSUVの機動力を融合させたSUVとなる。改良新型では、いっそう伸びやかで流麗なフォルムとしながら、SUVとしてのダイナミズムを高めることを目指したという。

「ダイナミックシールド」を進化させたフロントマスク

デザインコンセプトは「Daring Grace(大胆にして、優雅)」。全長を延ばし、前後デザインを一新している。

フロントは、「ダイナミックシールド」を進化させ、各種ランプレイアウトの変更により、いっそう精悍でスポーティな表情を狙った。バンパーの下部にはスキッドプレートを装着し、SUVとしての力強さを表現している。

リアデザインは、従来型のダブルガラスから、流れるようなシルエットとなるシングルガラスに変更した。これにより、後方視界を向上させている。三方向に延びる立体的なテールランプを高い位置に配置することで、被視認性も引き上げた。また、ボディパネルやバンパーには、背面装着式スペアタイヤからインスパイアされた六角形モチーフを導入している。

トムトムの「コネクテッドナビゲーション」

インテリアはブラックを基調色とし、エンボス加工のスエード調素材と合成皮革のコンビネーションシートを上位グレードに採用した。オプションの本革シートには、ライトグレーを初設定し、ドアトリムも同色でコーディネートしている。

新たに設定した「スマートフォン連携ナビゲーション」は、内蔵地図によるルート案内などの機能に加えて、AndroidスマートフォンやiPhoneをUSBポートにつなぐだけで、グーグルの「Android Auto」やApple の「CarPlay」が利用できる。ディスプレイ画面を8インチに拡大し、見やすさや操作性を追求している。

改良新型には、トムトムの地図やリアルタイム交通サービスを含めた「コネクテッドナビゲーション」を採用した。トムトムのコネクテッドナビゲーションは、車載ナビゲーションシステムとして、自動車業界初の機能を備えている。トムトムは「what3words」と協力して、オフラインの場合でも、革新的なアドレス指定テクノロジーをドライバーに提供する。

what3wordsは、位置情報を伝える非常にシンプルな方法だ。世界を3m四方の正方形に区切り、それぞれに固有の3ワードアドレスを割り当てる。what3wordsアドレスを入力したりナビゲートしたりする時、アプリやデータ、スマートフォン接続は必要ない。what3wordsはトムトムのナビゲーションを補い、ユーザーが目的地を見つけてすばやく簡単に移動できるようにした。

米国仕様は1.5リットルターボのみ

米国仕様車には、直噴1.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンのみを搭載する。前後輪へ最適なトルク配分を行う電子制御4WDをベースに、前輪左右の制動力を調整して旋回性を高める「アクティブヨーコントロール(AYC)」と、制動力を制御するABS&アクティブスタビリティコントロール(ASC)を協調させる「S-AWC」を採用した。また、サスペンションの最適化により、日常でのより正確で安定したハンドリング、滑りやすい路面での操縦性を追求している。

サスペンションは、ダンパーとスプリングを再チューニングした。乗り心地を向上させるために、大型のリアダンパーシャフトが採用された。リアサスペンションのクロスメンバーは、二重の振動絶縁構造としている。

安全面では、全車に歩行者検知と車線逸脱警報(LDW)を備えた先進運転支援システム(ADAS)を標準装備した。自動ハイビーム(AHB)アシストヘッドランプ、雨滴感知ワイパーが「LE」、「SE」、「SEL」グレードに採用された。SEグレード以上には、レーンチェンジアシスト(LCA)を備えたブラインドスポット警告(BSW)やリアクロストラフィックアラート(RCTA)が、標準装備されている。

《森脇稔》

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