ルノーの名車、『4』が60周年…記念イベントをオンラインとフランスで開始

ルノー 4(1961年モデル)
ルノー 4(1961年モデル)全 3 枚

ルノー(Renault)は2月4日、ルノー『4』(キャトル)の誕生60周年に合わせて、2月8日から順次、60周年記念イベントをオンラインおよびフランス本国で開始すると発表した。

ルノー4は1961年に発表された。コンパクトボディに広い室内空間を備えていたのが特長だった。あらゆるシーンで使い勝手の良いルノー4は、20世紀後半のカーライフを代表する車のひとつだ。1961年の発売から1992年までの30年間に、800万台を超えるルノー4が、ルノーのフランス工場から世界各地の顧客に届けられた。とくに、フランスでは乗用車史上最多の生産台数を記録し、「クルマのジーンズ」と称されている。フランス本国では、ルノー『4L』(キャトレール)と呼ばれる。

ウーマンリブ運動が隆盛した1963年には、有名女性誌『ELLE』の読者に48時間、ルノー4を貸し出すという「エル・オペレーション」を実施した。これは、人の未来のビジョンを描くルノー哲学を象徴するイベントとして知られている。このルノー4のエスプリを現代に引き継ぐモデルが、『カングー』とされる。

ルノー4は、その成功のおかげで、さまざまなオプションやコラボレーションモデルが数多く存在している。フランス国内では、郵便局や憲兵隊(国家警察)に納入された。フランスの郵便局向けの車両は、「La Poste(郵便局)」と刻まれた黄色いボディが特長で、フランス映画にも起用されている。

ルノーは、このルノー4の誕生60周年に合わせて、2月8日から順次、60周年記念イベントをオンラインおよびフランス本国で開始する。ルノーの公式ソーシャルネットワークでは2月8日から、ルノー4にまつわるストーリーを紹介していく。

フランスにあるブランドのランドマーク、「ラトリエ・ルノー」では2月14日から、パリ・シャンゼリゼ通りのウィンドウディスプレイに、ルノー4の「パリジェンヌ」バージョンを展示する。このバージョンは、ボディに独特の枝編み細工のパターンが施される。

ルノークラシックは3月から、30台のルノー4を展示する。7月には、第74回カンヌ国際映画祭において、レッドカーペットを飾る予定だ。

《森脇稔》

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