マクラーレンから新型ハイブリッドスーパーカー、『アルトゥーラ』が2月17日デビュー

「GT」と「720S」の間に位置するスーパーカー

ハイブリッドシステムはV6ツインターボにモーターの組み合わせ

マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー

マクラーレン・アルトゥーラ のティザーイメージ
マクラーレン・アルトゥーラ のティザーイメージ全 5 枚

マクラーレンオートモーティブは2月10日、新型ハイブリッドスーパーカーのマクラーレン『アルトゥーラ』(McLaren Artura)を2月17日、デジタルワールドプレミアすると発表した。

「GT」と「720S」の間に位置するスーパーカー

アルトゥーラは、マクラーレンのラインナップにおいて、『GT』と『720S』の間に位置する。2015年に『570S』の発売とともに始まった現行のスポーツシリーズは、レーシングカーのGT4にインスパイアされた限定モデルの『620R』の2020年内の生産終了をもって、幕を閉じた。

アルトゥーラは、マクラーレンオートモーティブの新時代の幕開けを告げるモデルになる、と自負する。ここで生かされる電動化技術はまず 、2012年に登場したハイブリッドハイパーカーの 『P1』に採用された。2020年から生産されているハイパーGT の 『スピードテール』では、マクラーレン史上最速の403km/hの最高速を誇る。これらのモデルに続くアルトゥーラは、「ハイ・パフォーマンス・ハイブリッド(HPH)」シリーズ初となるスーパーカーだ。

ハイブリッドパワートレインに関するエンジニアリングの専門性を結集したハイ・パフォーマンス・ハイブリッド(HPH)は、半世紀以上におよぶレーシングカーとロードカーにおけるマクラーレンの知識、経験、エンジニアリング技術を生かして開発される。50年以上のマクラーレンの超軽量エンジニアリングとレーシングテクノロジーのノウハウが、次世代スーパーカーに結実しているという。

ハイブリッドシステムはV6ツインターボにモーターの組み合わせ

新開発のV型6気筒ガソリンエンジンを基本にした高性能ハイブリッドパワートレインを搭載する。高いレベルのパフォーマンスと強烈なドライバーエクスペリエンスと、ミドルレンジのEVに匹敵するドライブ機能を併せ持ち、EVモードでは、多くの都市において、日常走行をカバーする航続を備えているという。

コンパクトなV型6気筒ガソリンエンジンは、2個のターボとモーターとの組み合わせにより、軽量なハイ・パフォーマンス・ハイブリッド(HPH)パワートレインを構成する。このパワートレインは、より大排気量のマクラーレンV8 エンジンに匹敵するパフォーマンスを維持しながら、低回転域でのトルクレスポンスの向上により、躍動感あふれる加速を実現するという。

また、軽量複合素材やカーボンファイバー生産のノウハウに、最先端のバッテリー技術と高性能ハイブリッドパワートレインシステムの経験を組み合わせることにより、従来にないレベルのパフォーマンスを可能にしている、と自負する。マクラーレンによると、軽量化と電動化は車両の効率性をはじめ、フォーマンスの向上を成し遂げる上で、密接に関連しており、マクラーレンは新アーキテクチャーによって、100%電動のスーパーカーに移行することが可能になるという。

マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー

「マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)」と名付けられた新開発のカーボンファイバー構造をベースとする最初のマクラーレン車になる。高性能ハイブリッドパワートレインと最新世代のドライバーテクノロジー向けに最適化されたこのアーキテクチャーは、マクラーレンの軽量シャシーテクノロジーを新たなレベルへと引き上げるという。

マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャーの設計、開発、製造はすべて、イギリスのシェフィールドに5000万ポンドを投じて建設した最先端のマクラーレン・コンポジット・テクノロジー・センター(MCTC)で行われている。マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャーは、次世代電動スーパーカーのベースとなるフレキシブルで軽量な最新アークテクチャーだ。

マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャーは、今後数年間に渡って登場する予定の次世代のマクラーレンハイブリッドスーパーカーの中核技術のひとつになる。このフレキシブルな新アーキテクチャーは、世界初の革新的な工法と技術を駆使し、車両全体の重量を削減しつつ、安全性をさらに向上させているという。

ハイ・パフォーマンス・ハイブリッド・システムの採用により追加された重量は、シャシー、ボディ、パワートレインに軽量化技術を適用したことにより、ほぼ相殺されるという。加えて、マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)を採用したことで、クラス最軽量のアドバンテージを可能にするという。

マクラーレンオートモーティブは、新しいV6エンジンを積み、新しいマクラーレンカーボンライト級アーキテクチャーを中核とする新開発ハイブリッドパワートレインを搭載したアルトゥーラは、スリリングなパフォーマンスを提供する、としている。

《森脇稔》

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