大井川鐡道の客車で部品盗難…元『SL「やまぐち」号』用12系

山口線時代の12系レトロ客車。5両すべてが大井川鐵道へ譲渡されていた。
山口線時代の12系レトロ客車。5両すべてが大井川鐵道へ譲渡されていた。全 1 枚

静岡県の大井川鐡道は2月18日、千頭(せんず)駅(静岡県川根本町)構内に留置していた客車の部品が、2月16日に盗難被害を受けていたことを明らかにした。

この客車は、かつて『SL「やまぐち」号』に使用されていた12系レトロ客車で、同列車に「35系」客車が導入されたことに伴ない大井川鐡道が譲り受け、2018年3月までに5両全車が搬入されている。

金谷~千頭(せんず)間の大井川本線で運行している『かわね路号』などのSL列車に使用している、1939~1954年製旧型客車の運用負荷を分散させるために導入されたが、営業運転開始は未定のままとなっていた。

被害は、2020年12月1日にも確認されており、車掌スイッチや非常用ブザー、方向幕が盗難。車両の窓ガラスが損壊していたという。加えて今回は、方向幕や方向幕指令器、温度計、非常灯、車両紹介の掲示板が盗まれていたほか、車両をつなぐホロが損壊していたという。

大井川鐡道ではすでに警察へ被害届を出しており、「盗難及び留置車両への無断立ち入りに関して情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらご一報いただけますと幸いです」と呼びかけている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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