グッドイヤー、クーパーを買収…世界タイヤ市場でのシェアと新モビリティへの投資を拡大

クーパータイヤ
クーパータイヤ全 2 枚

グッドイヤータイヤ&ラバーカンパニー(以下、グッドイヤー)は2月22日、クーパータイヤ&ラバーカンパニー(以下、クーパー)を買収する最終契約を締結した、と発表した。

1914年に設立されたクーパーは、北米で5番目に大きなタイヤメーカーだ。世界15か国で約1万人の従業員を雇用している。クーパーの製品は、世界の10の工場で製造されており、同社のブランドには、クーパーやマスタークラフト、ロードマスター、ミッキートンプソンがある。

今回の買収は、2つのタイヤブランドのラインナップを組み合わせることにより、グッドイヤーの製品提供の機会を拡大するものとなる。また、収益性の高いピックアップトラックとSUVグメントにおける両社の強みを組み合わせながら、流通および小売チャンネルでの存在感を高めることを目指す。合併後の新会社の売上高は、約175億ドルに到達する。

グッドイヤーは今回の買収により、グローバルタイヤ業界におけるリーダーシップの地位を強化する。グッドイヤーの米国での主導的地位がさらに強化されると同時に、他の北米市場でのプレゼンスが大幅に拡大するという。中国では、両社の組み合わせによりグッドイヤーの市場シェアがほぼ2倍になり、地元の自動車メーカーとの関係が強化され、グッドイヤーの2500の販売ネットワークを通じて、クーパーの交換用タイヤの取り扱いを拡大していく。

さらに、新しいモビリティやフリートソリューションへの投資の規模を拡大する。合併後の新会社は、グッドイヤーとOEMメーカーとの関係を通じて、タイヤ製品と幅広いサービスを提供する。これには、自動運転システムの開発者やフリートオペレーター、その他のモビリティプラットフォームが含まれている。

なお、合併後の新会社は米国オハイオ州アクロンに本社を置く予定。買収手続きの完了は、2021年の後半の見通し、としている。

《森脇稔》

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