ポルシェターボチャージャーがあれば遠出も安心…タイカン、東京有明で納車セレモニー

タイカン納車セレモニー
タイカン納車セレモニー全 17 枚

ポルシェジャパンは2月28日、Porsche NOW TOKYO(東京・有明)にて、国内最初の『タイカン』を手にする、オーナー3名への納車セレモニーを開催した。

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タイカンはポルシェ初となる本格的なEVスポーツセダン。先行予約プログラムは2019年11月に行われているが、正式な国内予約と販売開始は2021年1月末だ。そこからおよそ1か月ほどで実際の納車が始まっている。セレモニーに招待された3名は、いずれもポルシェを乗り継いでいるオーナー、初期の予約プログラムで試乗もしないうち、実車も見ないうちに購入を決めた、ロイヤルティの高いオーナーたちだ。

タイカンを決めた理由は、「『パナメーラ』をガソリン車、HV、PHEVと4台乗り継いで、EVのタイカンは環境問題へのスタンスに共感して決めた」といった理由から「フランクフルトモーターショーで見てから決めていた」「本能的に決めていた」までさまざまが、全員がポルシェ愛に満ちたコメントだった。

納車されたらどこに行きたいか、という質問には家族とドライブ、花の季節に景色の綺麗なところに行きたいといった答えがかえってきた。あるオーナーは、毎日80kmくらい走行しているので明日から毎日使うことになると答えていた。

毎日の利用やドライブとなると気になるのは充電だが、自宅充電ができればあまり大きな問題にはならない。自身もタイカンのオーナーであるポルシェジャパン代表取締役社長のミヒャエル・キルシュ氏も「ちょっとした慣れが必要だがすぐにきにならなくなる」という。

タイカンの車両モデルは「4S」、「ターボ」、「ターボS」の3種類あり、バッテリー容量が約70kWと90kWの2種類が用意されている。4S以外は93kWのバッテリーが搭載される。それぞれ航続距離はWLTCモードで400km前後。より実走行可能距離に近いEPA換算でも300km前後の航続距離と思ってよい。ちなみにポルシェのカタログ値で4S 70kWモデルで374km。90kWモデルで426km。ターボ(90kW)が421km、ターボS(90kW)が400kmとなっている。

このクラスの航続距離を持つEVならば、自宅充電か最寄りのディーラー、ポルシェセンターの急速充電だけで、平均的な日帰りドライブは外充電なしでも不可能ではない。もちろん、出先で充電が必要になったら、車両側の急速充電コネクタはチャデモに対応しているので、国内ほとんどの急速充電器を利用することも可能だ。

自宅充電の場合、ポルシェが用意するAC200Vの家庭用充電器は8kWの出力で、4Sでおよそ12時間でフル充電が可能だという。電気代の目安は1500円(契約電力・料金プランによる)だ。

DCによる急速充電は、前述したようにチャデモにも対応するが、ポルシェは「ポルシェターボチャージャー」という独自の充電網を整備している。高速道路や道の駅などに設定されている急速充電器との違いは、その充電出力だ。

ポルシェターボチャージャーは90kWでの充電が可能だ。高速道路にも90kWタイプの設置が始まっているが、ポルシェの充電器は国内44か所の正規ディーラー・ポルシェセンターのうち20か所以上、大阪・名古屋、東京の計5か所のホテルなどの公共施設に設置されている(ポルシェチャージングマップよりカウント)。さらに21年半ば以降には150kWタイプも導入されるという。この充電器なら、最短24分で80%(通常、急速充電の場合のフル充電の目安)まで充電することができる予定だ。

他にも、ゴルフ場やホテル、レストランなどにポルシェ純正の普通充電器を設置したポルシェ独自のディスティネーションチャージングステーションも整備している。ディスティネーションチャージングステーションは、駐車スペースと充電器はポルシェ専用となる独自の充電網と言える。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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