NEXCO中日本は2月26日、コンソーシアム方式によるオープンイノベーション推進組織「イノベーション交流会」による技術実証している21件の中から、業務の効果が確認された3件を実用段階に移行すると発表した。
実用化するのはSNS情報を活用した道路状況把握の迅速化、点群データをもとに生成した3次元データを活用した道路の点検や管理の省力化、点検データに基づく、劣化予測や健全度の可視化による補修計画策定の省力化の3件。
このうち、SNS情報を活用した道路状況把握の迅速化では、SNS情報に該当する場所を高速道路上のキロポストに自動変換する仕組みを構築するとともに、SNS情報からの事象検知後の通信機能を構築した後、実用化する。
3次元データを活用した道路の点検や管理の省力化では、高精度レーザーなどを搭載した計測車両で80km/hで走行しながらトンネルや構造物の点群データ、近接目視相当の高精度画像や路面性状データを取得する。また、計測データから構造物の3次元モデルを生成し、トンネル履工などの精緻な経年変化を把握する。
劣化予測や健全度の可視化による補修計画策定を省力化する点検データ活用の全体のイメージ同社では業務課題と交流会に参加している105の企業・団体が保有する先端技術を組み合わせ、現在、21件の技術実証を進めている。