メルセデスベンツの高性能車部門のメルセデスAMG(Mercedes-AMG)は3月4日、新テクノロジーセンターをドイツ・アッファルターバッハで起工した、と発表した。
メルセデスAMGの本拠地、ドイツ・アッファルターバッハに建設される新テクノロジーセンターは、メルセデスAMGの電動化の重要拠点になる。電動化された高性能パワートレインや電気部品の開発のために、高度に自動化されたテストエリアを建設する。2022年までに完成する予定だ。
総面積5000平方mの新しいテクノロジーセンターには、オールホイールテスト施設と電動車向けバッテリー開発用の高電圧テスト施設を擁する。新しいテストセンターでは、車両のコンポーネントとプロトタイプを現実的な条件下でテストし、開発の初期段階でテストを行うことができる。これにより、開発期間を短縮しながら、品質も向上させることが可能になるという。
中でも、電動車向けバッテリー開発用の高電圧テスト施設では、北極圏や熱帯の気候が再現できる。この高電圧テスト施設を使用すると、電動車向けバッテリーを-、気温マイナス40度からプラス 80度の範囲で、完全に自動化されたプロセスでテストできる。これにより、バッテリーシステムが耐用年数の間に直面する可能性のあるほぼすべての考えられる状況をテストすることが可能になるという。
メルセデスAMGの新テクノロジーセンターの起工式なお、メルセデスAMGは、テストセンターの幅広い測定技術と高レベルの自動化により、法に準拠したテストを実現していく、としている。