アウディの新型EV『Q4 e-tron』、インテリアを先行発表

コンパクトSUVでありながら大型SUVに匹敵する空間を追求

豊富な収納スペース

立体的デザインの新世代コックピット

ブラック仕上げの大型操作パネルにシフトレバーを配置

アウディ Q4 e-tron
アウディ Q4 e-tron全 26 枚

アウディは3月9日、新型EVの『Q4 e-tron』(Audi Q4 e-tron)のインテリアを先行発表した。

アウディは2020年7月、『Q4 e-tron コンセプト』を発表した。同車の市販版がQ4 e-tron として、2021年内に発売される予定だ。Q4 e-tronは電動SUVとなる。

コンパクトSUVでありながら大型SUVに匹敵する空間を追求

アウディはQ4 e-tronで、真のオールラウンダーを提示することを目指している。ボディサイズは全長4590mm、全幅1865mm、全高1613mm。アウディによると、コンパクトSUVセグメントに分類されるという。

Q4 e-tronは、アウディが属するフォルクスワーゲングループの電動車向けモジュラー車台、「MEB」をベースにしている。フロントのオーバーハングを860mmと短くする一方、ホイールベースは2760mmと長くした。これにより、インテリアの有効長は1830mmとなり、大型SUVに匹敵するという。

ドアは大きく開き、シートは高い位置にレイアウトされた。2列目のシート高は、前席よりも約70mm高い。それでいて、頭上空間は充分に確保されており、足元の空間にもゆとりがあるという。室内の広さは、プレミアムセグメントの競合コンパクト電動SUVを上回る、とアウディは自負する。

豊富な収納スペース

アウディQ4 e-tronには、グローブボックスを含めて合計24.8リットルの収納スペースが設けられる。センターコンソールには、2つのカップホルダー、カバー付きの容量4.4リットルの収納コンパートメント、2つ(またはオプションで4つ)のUSB Type-Cソケット、「アウディスマートフォンボックス」が装備される。ドアのアームレストには、容量が最大1リットルのドリンクホルダーを備えている。このアッパーボトルホルダーは、デザイナーとエンジニアの緊密な協力により開発され、限られたドアスペースを有効活用しているという。

Q4 e tronの荷室は、容量が 520リットル。40:20:40の3分割で倒せる後席を折りたたむと、フラットで最大1490リットルの空間に拡大する。これは、ひとクラス上のプレミアムSUVセグメントに匹敵するという。オプションで、パーティションネットとラゲッジコンパートメントパッケージも用意している。

立体的デザインの新世代コックピット

Q4e tronのインストルメントパネルは、プログレッシブなエレガンスを表現し、開放感を強調しているという。新世代のコックピットは立体的なデザインが特長になる。

操作ユニットとディスプレイユニットが、これまで以上にデザイン要素の機能を担うという。ドライバー用のデジタルインストルメントは、ひし形に埋め込まれている。エアベントはドライバー正面のメーターパネルの左右に配され、これが助手席側まで伸びて、助手席側のエアベントと一体感を持たせた。中央の「MMIタッチディスプレイ」は、ドライバーに向かって傾けられ、人間工学に基づいたアクセシビリティを追求している。

テックレイヤーとして知られるリーンインレイは、ディスプレイの上にあり、インストルメントパネルにつながっている。パネルの表面素材には、オープンポアライムウッド、2つの異なるデザインのアルミ、プラスチックがある。部分的にリサイクル素材で作られたテクニカルハイブリッドファブリックは、「Sライン」のインテリアに用意される。

ブラック仕上げの大型操作パネルにシフトレバーを配置

ドライバーの手の届く位置には、エアコン制御のための操作ユニットがある。その下には、ブラック仕上げの大型操作パネルが採用された。この大型操作パネルには、コンパクトなシフトレバー、容量性回転式ボリュームコントロール、スタート/ストップボタン、ハザード警告灯スイッチ、「アウディドライブセレクト」のボタンが配置されている。

フロントシートには、側面衝突時のサイドエアバッグに加えて、運転席右側からセンターエアバッグが展開し、運転席と助手席の乗員がぶつからないようにする。オプションでシートヒーター、電動調整、電動ランバーサポートが選択できる。シートは、ヘッドレスト一体設計のベーシックバージョンとスポーツバージョンがあり、オプションでひし形パターンが用意される。

インテリアカラーは、ブラック、スチールグレー、サントスブラウン、パーガメントベージュから選択できる。ベーシックバージョンには5つのパッケージがあり、Sラインインテリアには、4つのパッケージが用意される。それぞれ、ドアシルのトリム、アクセント面の塗装色、アームレストの素材、ヘッドライニングが異なる。インテリアのすべてのオプションパッケージには、白色LED照明、マルチカラーアンビエント照明パッケージプラスが含まれている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 宮崎「シーガイア」にサーキットがオープン! セグウェイの「電動ゴーカート」を日本初導入
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. ホンダ『ヴェゼル』の「RS」グレードを先取り!? インドネシアで新型『HR-V』発売
  4. 史上最強のVW『ゴルフGTI』、6月20日デビューを予告
  5. 制限高さ1.85mの低いガード、元は道路ではなかった?…南千住~北千住
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る