タブレット端末を活用…JR九州がワンマン列車の自動放送システムを開発 3月13日から導入

303系とともにワンマン自動放送システムが導入される筑肥線・唐津線の305系。車掌が乗務する列車にも導入される。
303系とともにワンマン自動放送システムが導入される筑肥線・唐津線の305系。車掌が乗務する列車にも導入される。全 3 枚

JR九州は3月11日、タブレット端末を活用したワンマン列車の自動放送システムを3月13日から導入すると発表した。

JR九州では2018年から運転士のヒューマンエラーを未然に防ぐため、Apple社製のタブレット端末「iPad」で利用できる運転士支援アプリを運用してきた。これは、iPadのGPS機能で列車位置を取得し、運転士へ停車駅や徐行区間の接近を喚起するものだが、今回はそれをさらに発展させ、ワンマン列車の車内放送を自動的に行なう機能も盛り込んだ。

従来の放送は、専用の放送装置を通して運転士の手動操作で行なっていたが、この機能では、取得した位置情報を基に列車位置を特定することでアプリが自動で放送することができるようになる。

303系6両編成3本、305系6両編成6本に設置され、3月13日のダイヤ改正から筑肥線・唐津線姪浜~西唐津間の一部列車に導入。4カ国語対応や、ダイヤの乱れに応じた自動放送、放送内容の変更などにも迅速かつ自在に対応できるという。

運転室に備えられたiPad(左)と自動放送アプリのイメージ(右)。運転室に備えられたiPad(左)と自動放送アプリのイメージ(右)。

今後は特急や新幹線への実用化も視野に導入範囲を拡大するとともに、運転士用時刻表の電子化といった機能拡張を検討するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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