キャデラック エスカレード 新型、NTNのドライブシャフトを採用

キャデラック・エスカレード
キャデラック・エスカレード全 3 枚

NTNは3月11日、同社のリヤ用ドライブシャフト(CVJ)が、キャデラックのフルサイズSUV、新型『エスカレード』に採用されたと発表した。

近年、フルサイズSUVは北米を中心に人気が高まる中、乗り心地や操作の安定性などの向上が求められている。新型エスカレードは、左右のホイールを個別に路面状況に対応させることができる独立懸架式のリヤサスペンション(IRS)を採用。これまでのフルサイズSUVはリヤにドライブシャフトを使わず、左右のタイヤを車軸(アクスル)でつなぐ車軸懸架(リジッドアクスル)のサスペンションが一般的だったが、新設計のIRSを採用することで、乗り心地、ステアリングの応答性、ドライバーのコントロール性を向上させている。また、IRSの採用により、室内のフロア高を低く抑え、キャビン空間が拡大したことで、2、3列目のシートにもより簡単にアクセスできるようになり、3列目シートの快適性も向上している。

新設計のIRSに使われているドライブシャフトは、エンジンの動力をなめらかに左右のタイヤに伝え、6.2リットルV8エンジンから生み出される最高出力426ps/最大トルク620Nmのパフォーマンスを支えている。また、ドライブシャフトは、新開発のシャシー技術「マグネティックライドコントロール」や「アダプティブエアライドサスペンション」、「電子制御式リミテッドスリップディファレンシャル(eLSD)」と連動。優れたレスポンスや操安性にNTNの技術が活かされている。

採用されたNTNのドライブシャフト(EBJ:固定式等速ジョイント、EDJ:ダブルオフセット型等速ジョイント)は、フルサイズSUVに対応するサイズでありながら、NTN独自の8ボール設計により軽量・コンパクト化を実現。リヤ用ドライブシャフトに必要な作動角とする専用設計に加え、中空シャフトを適用することで軽量かつ高剛性な仕様となっており、機能性や快適さの向上と、車両の軽量化・省燃費化との両立に貢献している。

今回、高いシェアを持つNTNのドライブシャフトの採用実績に加え、フルサイズSUVのニーズを満たす軽量コンパクト設計を実現した技術力や品質、信頼性の高さなどが評価され、採用となった。NTNのドライブシャフトはエスカレードをはじめ、シボレー『タホ』『サバーバン』、GMC『ユーコン』など、GM社のフルサイズSUV全車に搭載されている。

《纐纈敏也@DAYS》

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