メルセデスベンツ Cクラス 新型、生産開始…最新デジタル工場で

ダイナミックなプロポーションを追求

縦長デザインのセンターディスプレイ

新型の生産に初導入された新しい組み立てシステム

ドイツ・ブレーメン工場で生産が開始されたメルセデスベンツ Cクラス 新型
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メルセデスベンツは3月16日、新型『Cクラス』(Mercedes-Benz C-Class)の生産を、ドイツ・ブレーメン工場で開始した、と発表した。

ダイナミックなプロポーションを追求

新型のデザインは、メルセデスベンツの最新デザイン哲学「センシュアルピュリティ(官能的純粋)」に沿ったものだ。短いフロントオーバーハング、長いホイールベースとリアオーバーハングを組み合わせて、ダイナミックなプロポーションを追求した。パワードームを備えたボンネットは、力強さを表現する。フロントガラスとパッセンジャーセルは、従来型に対して後方に移動している。

側面から見ると、精巧に彫刻された表面が独特の光の効果を生み出した、と自負する。デザイナーはラインを最小限に抑え、「キャットウォークライン」やショルダーラインをさらに強調することを狙った。ワイドなトレッドや、モダンなデザインの17~19インチホイールも、スポーティな外観を生み出している。

新型のフロントグリルは、すべてのモデルで「スリー・ポインテッド・スター」が配置される。「AVANTGARDE」仕様では、グリル内のルーバーが装飾されており、グリルとフロントバンパーにはクロームサラウンドが備わる。「AMGライン」仕様では、クロームのスターデザインが特長のダイヤモンドグリルを装着する。

リアエンドのデザインは、メルセデスベンツのサルーンの典型的なものとした。新型では初めて、テールランプがツーピースデザインとなり、サイドウォールランプとトランクリッドランプにライト機能を分割している。メルセデスベンツ Cクラス・セダン 新型メルセデスベンツ Cクラス・セダン 新型

縦長デザインのセンターディスプレイ

新型のインテリアは新型『Sクラス』の特長を取り入れながら、スポーティなタッチを加えている。ダッシュボードは、上側と下側に分かれている。中央に3個並ぶ空調吹き出し口は、航空機のエンジンナセルから着想を得ており、ダッシュボード上側は翼のような広がりを持たせた。ダッシュボード下側は、センターコンソールからダッシュボードへ流れ込むような一体デザインが特長になる。ダッシュボードとセンターディスプレイは、ドライバーに向かって6度傾いており、ドライバー重視のスポーティな空間を目指した。

ドライバー正面には、高解像度の液晶画面を採用する。自立型として、浮かんで見えるようにした。ドライバーディスプレイは、クラシックなラウンドダイヤルを備えた従来のコックピットとは一線を画すものだ。このディスプレイは、10.25インチ(26cm)または12.3インチ(31.2cm)が選択できる。

縦長デザインのセンターディスプレイは、車両の各機能を高品質のタッチスクリーンを使用してコントロールできる。このタッチスクリーンも、浮かんで見えるようにした。ダッシュボードと同様に、画面はドライバーに向かってわずかに傾いている。センターディスプレイのサイズは、9.5インチ(24.1cm)が標準だ。オプションで11.9インチ(30.2cm)の大型バージョンが選択できる。

ドライバーディスプレイとメディアディスプレイは、3種類の表示スタイル(Discreet、Sporty、Classic)と、3種類のモード(Navigation、Assistance、Service)でカスタマイズできる。 たとえば、「Sporty」は赤がメインで、中央のレブカウンターはダイナミックなデザインとした。新型には、光ファイバーを使用したアンビエント照明が装備されている。ドイツ・ブレーメン工場で生産が開始されたメルセデスベンツ Cクラス 新型ドイツ・ブレーメン工場で生産が開始されたメルセデスベンツ Cクラス 新型

新型の生産に初導入された新しい組み立てシステム

メルセデスベンツは、この新型Cクラスの生産を、ドイツ・ブレーメン工場で開始した。同工場では、さまざまな車種やパワートレイン搭載車が、柔軟に生産されている。

新しい組み立てシステムが、新型Cクラスの生産に初めて導入された。個々のボディパーツを一列に並べて生産する従来の方式とは異なり、新しいシステムは「キューブ」と呼ばれるさまざまな生産セルで構成されており、柔軟に組み合わせることができる。このキューブは互いにネットワーク化されており、ビッグデータを活用している。新しい組み立てシステムは順次、世界中のメルセデスベンツの工場で拡大展開される予定だ。

新型Cクラスは、『GLC』、『GLCクーペ』、EVの『EQC』と同じラインで組み立てられる。ブレーメンの新しい「TecLine」は、新型『Sクラス』を組み立てている同工場の「ファクトリー56」をモデルにしている。 TecLineは、複雑なシステムテクノロジーを1か所にまとめた。これにより、変換作業がさらに簡単かつ迅速に実行できるという。従来のベルトコンベヤーベルトに代えて、無人輸送システムも導入された。

同工場には、デジタル生産システムとして、「Mercedes-Benz Cars Operations 360(MO360)」も採用された。複雑な車両生産を、透明かつ高効率に行う。新しいデジタルシステムは、共通の統一されたユーザーインターフェイスを介して接続されたソフトウェアアプリケーションで構成されている。ブレーメン工場では、デジタル生産管理の原則が、プレス工場からボディショップ、表面仕上げ、最終組み立てまで、すべての生産エリアで使用されている。これにより、すべての生産データをリアルタイムで追跡できる。MO360アプリケーションの「QUALITY LIVE」を使用すると、車両の品質をリアルタイムで保証できる。これを可能にするために、QUALITY LIVEは製造プロセスで収集されたすべてのデータを活用する、としている。

《森脇稔》

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