パガーニ ウアイラ、サーキット専用「R」発表…自然吸気V12は850馬力

新開発V12エンジンのレッドゾーンは9000rpm

軽量構造によって乾燥重量は1050kgに

モータースポーツ向けダッシュボードディスプレイ

パガーニ・ウアイラ R
パガーニ・ウアイラ R全 8 枚

パガーニ・アウトモビリは3月18日、『ウアイラR』(Pagani Huayra R)を発表した。

写真:パガーニ・ウアイラ R

パガーニ・アウトモビリは、アルゼンチン生まれのオラチオ・パガーニ氏がイタリアに設立した。1999年に『ゾンダC12』と呼ばれるスーパーカーを発売。パガーニ・アウトモビリはその後、『ロードスター』、『ゾンダF』、『ゾンダR』など、絶えず進化の手を加えてきた。

パガーニ・アウトモビリの現行モデルが、『ウアイラ』。ミッドシップに収まるのは、メルセデスベンツの高性能車部門のメルセデスAMGから供給を受けるM158型6.0リットルV型12気筒ガソリンツインターボエンジンだ。

新開発V12エンジンのレッドゾーンは9000rpm

ウアイラRは、サーキット専用に開発された究極のハイパーカーだ。将来のパガーニ車向けに開発されている技術を取り入れた実験的なモデルでもある。

また、ウアイラRは、純粋かつ情熱的で力強いというパガーニの特長を、自由自在かつ魅力的に表現しているという。最高水準の自動車工学やエアロダイナミクスのノウハウに、かつてない美的感性を融合させたパガーニの技術力と開発力を体現した最新モデル、と自負している。

ウアイラRには、パガーニ製の新開発「V12-R」エンジンを搭載する。ツインターボではなく、自然吸気のV12エンジンは、最大出力850hp/8250rpm、最大トルク76.5kgm/5500~8300rpmを発揮する。このエンジンのレッドゾーンは9000rpmとした。

トランスミッションは6速シーケンシャルで、エンジンとともに、HWA社と共同開発された。レーシングクラッチによって駆動する非同期のドッグリングギアボックスは、95%の摩擦効率を可能にしている。

ギアボックスの単体重量は80kgに抑えた。シフト精度の向上やシフト時間の短縮を追求する。ギアボックスは、エンジンだけでなくモノコックにもしっかりと固定され、シャシー全体の剛性と耐久性に貢献しているという。パガーニ・ウアイラ Rパガーニ・ウアイラ R

軽量構造によって乾燥重量は1050kgに

モノコックは、パガーニの30年に渡る複合素材の研究開発におけるノウハウを生かして、専用開発された。サーキットでの使用に適した安全構造を追求する。ロードバージョンと比較して、曲げ剛性が向上。ねじり剛性は16%向上しているという。軽量構造により、乾燥重量は1050kgに抑えられた。

エアロダイナミクスに関しては、320km/h走行時に、1000kgのダウンフォースを獲得する目標を掲げ、最低地上高の最適化などが図られた。冷却性能を引き上げるために、フロントに2つのサイドエアインテークが新設された。フロントブレーキシステムの効率アップや車両側面に向かう空気の流れを導き、最大のダウンフォースを生み出すのに役立つという。

フロントボンネットには、ウィングプロファイルを導入し、フロントの安定性を高めた。ホイールアーチの上の通気口と大型のサイドアウトレットにより、空気をより効果的に後方に流すことができるという。センターフィンを備えた新設計のルーフスクープは、V12-Rエンジンの吸気効率を向上させる。車体床下面のフラット化とリアディフューザー、専用ウィングを組み合わせることで、最大のダウンフォースを得られるようにした。

モータースポーツ向けダッシュボードディスプレイ

コックピットでは、トラクションコントロールやABS、無線通信、その他の重要な機能の設定が行える。ステアリングホイールにはクイックリリース機能が付き、シートへのアクセス性を高めた。このステアリングホイールには、パドルシフトが付く。ライト、エンジンやサスペンションの設定、ブレーキバランスセレクターなどのコントロールスイッチが設けられた。

高解像度でカスタマイズ可能なモータースポーツ向けダッシュボードディスプレイは、ドライバーに必要な情報を表示する。オンボードテレメトリはすべての車両データを記録し、ドライバーとピットクルーが分析できるようにする。これにより、サーキットの特性に合わせた車両設定が可能になるという。ドライバーの体格に合うよう、調整式のペダルセットがAPレーシングと共同開発されている。

なお、ウアイラRは、30台を限定生産する計画だ。価格は、260万ユーロ(約3億3800万円)としている。

《森脇稔》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ジムニーとガチンコ勝負…ではない!? ダイハツの軽SUV『ラガー』約30年ぶり復活か
  2. 日産『ノート』次期型、2027年12月発売か? 第3世代 e-POWER搭載へ
  3. ホンダ『WR-V』改良新型、インドで先行発表…新グリルとLEDで表情変化
  4. スズキ、スイフトとジムニーのAWIN製用品装着車を展示へ…スーパー耐久in岡山「S耐横丁」
  5. BMW、420ccスーパースポーツ『F 450 RR』発表 車重177kgで48hpを発揮
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. 全ての体格に対応する後席用新型シートベルト、ZFが2025年央発売へ
  3. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  4. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
  5. インド国産化の進め方、事業の核の築き方【インド・新自動車大国の素顔】
ランキングをもっと見る