日産の「ブランド体験型店舗」本格稼働…ファン拡大へ

日産の「日産ブランドクルー」(神奈川日産自動車百合ヶ丘店のスタッフ)
日産の「日産ブランドクルー」(神奈川日産自動車百合ヶ丘店のスタッフ)全 2 枚

日産自動車は3月25日、日産車への関心を高めてもらうための国内の「ブランド体験型店舗」を今年1月から5店舗に拡大し、本格稼働を始めた。同日、オンラインでメディア向けの説明会を開き発表した。

同店舗は、クルマ購入の検討初期段階の顧客に試乗などを通じて日産ブランドや日産車の理解を深めてもらう狙いで導入している。2019年秋から神奈川日産自動車の百合ヶ丘店(川崎市)でトライアル運用を行ってきたが、体験した顧客の反応が良好なことから、新たに4店舗を追加した。

今回、この店舗形態を導入したのは群馬日産自動車のKit-R太田(太田市)、松本日産自動車の松本店(松本市)、浜松日産自動車の和田西店(静岡県浜松市)、愛知日産自動車の春日井インター店(春日井市)。2021年度からも「順次、全国で展開していく計画」(日産の日本ネットワーク戦略部)としている。

体験型店舗では「HELLO NISSAN」と呼ぶプログラムを用意しており、60分の試乗を含む計90分で、日産が推進する先進技術群の「ニッサンインテリジェントモビリティ」への理解も深めてもらう。プログラムの体験はネット予約制で、接客は各店に2人ずつ配属されている「日産ブランドクルー」と呼ぶ専任スタッフが担う。

ブランドクルーは「セールス活動を一切行わず、楽しく、分かりやすく、数々の日産の先進技術をご説明し、プログラムをサポートする」(国内部門を担当する星野朝子副社長)役割としている。購入につながる場合は、営業スタッフが引き継ぐ仕組みだ。試乗は「電気自動車まるごとコース」など3種類を用意し、現状では計6台から選ぶことができる。

日本ネットワーク戦略部によると、トライアル期間を含めたこれまでの体験者は600人超となり、「相当数の方」が購入にもつながったという。日産は昨年夏から新たなブランドロゴマークを採用しており、これに伴う店舗刷新などの機会を捉え、積極的にブランド体験型店舗の拡充を図っていく方針だ。

《池原照雄》

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