ジープのピックアップトラック、本格オフローダーにカスタム…3月27日に実車発表

「ルビコン」グレードをベースにさらなるオフロード性能を追求

シートやダッシュボードに赤いチェック柄のフランネル素材

最大トルク61.2kgmのターボディーゼル

ジープ・グラディエーター がベースのコンセプトカー「レッドベア」
ジープ・グラディエーター がベースのコンセプトカー「レッドベア」全 4 枚

ステランティス傘下のジープブランドは3月22日、コンセプトカーのジープ『レッドベア』(Jeep Red Bare)を3月27日、米国ユタ州モアブで開幕する「2021イースター・ジープ・サファリ」で初公開すると発表した。

「イースター・ジープ・サファリ」は、50回以上を数えるジープファンに向けた恒例のイベントだ。米国ユタ州グランド郡のモアブ国立公園で開催され、ジープの優れた悪路走破性が体験できるイベントとして人気がある。

「ルビコン」グレードをベースにさらなるオフロード性能を追求

ジープのコンセプトカー、レッドベアはピックアップトラックの『グラディエーター』の「ルビコン」グレードがベースだ。ローレンジギア比を備えた2速トランスファーケース、前後のヘビーデューティーアクスル、「Rock-Trac」と呼ばれる4WDシステム、電動の前後アクスルロックシステム「Tru-Lok」を標準装備している。このルビコンをベースに、本格オフローダーを提案したのが、レッドベアとなる。

レッドベアの外装には、マットブラックのデカールとゴールドアクセントを備えたファイヤークラッカーレッドのボディカラーをまとう。ジープ独自の7スロットのフロントグリルは、マットブラック仕上げ。ボンネットフードは、米国南西部のモハベ砂漠に由来する「モハベ」仕様に交換されており、カスタムのデカールが添えられる。ドアガラスのない「ハーフドア」が装着されており、オープンルーフには、ソフトトップが付く。ジープ・グラディエーター がベースのコンセプトカー「レッドベア」ジープ・グラディエーター がベースのコンセプトカー「レッドベア」

シートやダッシュボードに赤いチェック柄のフランネル素材

インテリアには、赤いステッチと赤いチェック柄のフランネル素材をあしらったブラックレザーシートを採用した。インストルメントパネルにも、チェック柄の赤いフランネル素材を使用する。荷台には、カーゴベッドマウントスポーツバーとカバーが追加されており、カバーの下にはスペアタイヤが収まる。荷台には、ボディカラーとコーディネートされ裏地付きフロアとモパーのスラッシュマットが装着されている。

オフロードで最適なパフォーマンスを実現するために、4.88のアクスルレシオと、フロントとリアの強化された「Dana44」ヘビーデューティーアクスルを備えている。さらに、モアブ国立公園の過酷なオフロードを走行するために、クロール比を91:1としている。

このほか、グラディエーターのレッドベアには、JPP製の2インチリフトキット、37インチのBFG製マッドテレーンタイヤ、17インチマットブラックホイール、JPP製サンドスライダーロックレール、ラックも装備されている。フロントのスチール製バンパーには、ウィンチとグリルガードが追加されている。

最大トルク61.2kgmのターボディーゼル

パワートレインは、ディーゼルとした。3.0リットルV型6気筒ターボディーゼルの「EcoDiesel」エンジンは、最大出力260hp、最大トルク61.2kgmを引き出す。このエンジンには、低回転域でも高いパフォーマンスを実現するように設計された低摩擦ベアリング付きターボチャージャーを採用する。

アイドリングストップの「エンジンストップスタート(ESS)」が付く。トランスミッションは「TorqueFlite8HP75」と呼ばれる8速ATを組み合わせた。この8速ATは、61.2kgmの強大なトルクに対応するために、低回転域を重視したチューニングを施し、過酷なオフロード走行での走破性を追求している。

《森脇稔》

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