メルセデスAMG Cクラス 新型、2.0リットル直4搭載…電動ターボで現行「C63」超える性能

AMGパフォーマンスハイブリッド

量産車初の電動ターボチャージャー

システム全体の出力とトルクはV8搭載の現行「C63」を上回る

メルセデスAMG Cクラス 新型の車台
メルセデスAMG Cクラス 新型の車台全 13 枚

メルセデスベンツの高性能車部門のメルセデスAMG(Mercedes-AMG)は3月31日、現在開発中の新型『Cクラス』ベースのメルセデスAMG車に、新しいハイブリッドパワートレインを搭載すると発表した。

【画像全13枚】

現行CクラスベースのメルセデスAMGには、「C43」と「C63」がある。C43には、直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジン(最大出力390hp、最大トルク53kgm)を搭載する。また、C63には、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載し、頂点に位置する「C63S」の場合、最大出力510hp、最大トルク71.4kgmを獲得する。

AMGパフォーマンスハイブリッド

これに対して、新型CクラスベースのメルセデスAMGでは、エンジンのダウンサイズをさらに進め、排気量2.0リットルの直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する。現行C63の4.0リットルV8から、排気量、気筒数ともに半減となる。

排気量2.0リットルの直列4気筒エンジンで、現行型を上回る性能を実現するために、メルセデスAMGはF1譲りの「Eパフォーマンス」テクノロジーを導入する。AMGパフォーマンスハイブリッドを、電動ターボ付きの4気筒エンジンに組み合わせる。

この2.0リットルエンジンは、メルセデスAMGの横置きエンジンのコンパクトパフォーマンスモデル、「45」シリーズに搭載されている「M139」型エンジンがベースとなる。新型CクラスベースのメルセデスAMGでは、このエンジンに設計変更を加えて、縦置きに搭載した上で、パフォーマンスを大幅に向上させる。メルセデスAMGによると、エンジニアは新しいM 139が、すべての量産車向け4気筒エンジンの中で、世界最高のリッターあたりの出力を獲得することを目指しているという。

量産車初の電動ターボチャージャー

新しいエンジンの特長は、量産車初の電動ターボチャージャーだ。この技術はF1からのフィードバックで、「MGU-H(モータージェネレーターユニットヒート)」と呼ばれる。同じシステムが、メルセデス-AMGのハイパーカー、『プロジェクトONE』にも採用される。電動ターボチャージャーは、低いピークパワーの小型ターボチャージャーと、ピークパワーが高い大型ターボチャージャーの弱点を解消するという。

この電動ターボチャージャーシステムでは、40mmの小型の電気モーターが、排気ガス側のタービンホイールと外気のコンプレッサーホイールの間に位置するターボチャージャーシャフトに装着されている。モーターは電子制御によって、ターボチャージャーシャフトを駆動し、コンプレッサーホイールを回転させる。ターボチャージャーの電動化によって、アイドリング領域でのレスポンスが大幅に向上し、エンジン回転全域でのレスポンスも高まるという。

その結果、エンジンはアクセルペダルにさらに素早く反応し、ドライビングフィールは大幅にダイナミックで機敏になる、自負とする。さらに、ターボチャージャーの電動化により、低回転域でより高いトルクが可能になり、俊敏性が向上し、停止状態からの加速性能がアップするという。

システム全体の出力とトルクはV8搭載の現行「C63」を上回る

また、ドライバーがアクセルペダルから足を離したり、ブレーキペダルを踏んだりしても、電動ターボチャージャーは常にブースト圧を維持できるため、ダイレクトなレスポンスが維持される。電動ターボチャージャーは400ボルトで作動。最大15万6000rpmで回転し、空気の流れを速める。

この2.0リットル直列4気筒ターボエンジンは、最大出力450hp以上が可能で、リアアクスルの最大出力204hpの電気モーターと組み合わせられ、さらなるシステム出力を引き出す。メルセデスAMGによると、システム全体の出力とトルクは、V8エンジンを搭載した現行「C63」を上回り、ハイブリッド4気筒パワートレインは高い敏捷性、パフォーマンス、効率を備えているという。

また、この4気筒ハイブリッドには、オルタネーターとスターターを一体設計し、加速時などに14hpの追加パワーを引き出すベルト駆動のスターターオルタネーター「RSG」が搭載される。RSGは、高電圧バッテリーの残量が少ない場合に、空調やヘッドライトなどの補助電源としても機能する、としている。メルセデス AMG C63 S セダン 現行型(参考)メルセデス AMG C63 S セダン 現行型(参考)

《森脇稔》

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